5 WAYS TO WEAR SWIMMING TRUNKS
スイミング・トランクス、5つの着こなし方
June 2022
スイミング・トランクスの着こなしは簡単なようでいて、なかなか難しい。
セレブリティたちの洗練されたスタイルから、インスピレーションを得てほしい。
by ANNA PRENDERGAST
1. THE BEATLES ビートルズ
マイアミビーチでザ・ビートルズが着ているキャンプカラーのシャツ、ショーツ、そしてマッシュルーム・カットは60年代のスタイルだが、現代の装いにも応用できるインスピレーションを与えてくれる。トランクスはレトロでシンプルなデザインを選び、合わせるアイテムはホワイトで統一するのだ。どんな服装であれ、これだけ楽しめれば“しめたもの”である。
2. DUKE KAHANAMOKU デューク・カハナモク
ハワイ出身のオリンピック・メダリスト、デューク・カハナモクは、水の中でも外でも卓越したドレッサーだった。彼は文字通りハワイの伝統を身に纏っていた。サーファーやビーチブランドは、このパイナップル柄のグラフィック・セットを何度も復刻してきた。“ビッグ・カフナ”というニックネームで呼ばれた彼は、サーフィンとマリンスポーツにおけるオーソリティであり、スタイルに関しても同様だった。ホノルルへ行かずとも、ハワイアンシャツと同柄のトランクスを見つけたら、ぜひ入手しておきたいものだ。
3. DON DRAPER ドン・ドレイパー
ドラマ『マッドメン』シーズン6エピソード1より。俳優ジョン・ハム演じるドン・ドレイパーのオフ・スタイルは、糊の効いたシャツ姿とはかけ離れたものだ。ピンクのトランクスは長すぎず短すぎず、ゆったりとしたシルエットで、ヒトデや貝の模様が施されている。
ゴールドのフレームとグリーンのレンズの組み合わせが印象的なサングラスは、レイバンのオリンピアンである。手にしているのは、ダンテの『神曲 地獄篇』。カクテルと編み上げローファーも忘れずに。
4. PORFIRIO RUBIROSA ポルフィリオ・ルビロサ
リヴィエラのプレイボーイとして名を馳せたルビロサは、常にスタイリッシュな装いでいることが責務であり、ビーチでも例外ではなかった。彼が着ているギンガムチェックのような柄は、コーディネイトが簡単で誰にでもおすすめできる。しかし、鮮やかな色や複雑なパターンを使ってレベルアップすることを恐れてはならない。洗練された遊び心を感じさせるペイズリーやポルカドットなどにも挑戦してほしい。彼のように、フェラーリ500にマッチングさせれば最高だ。
5. ROCK HUDSON ロック・ハドソン
ハドソンは185cmの高身長で、マッチョな体型をしていた。だから彼のお気に入りのスイムショーツは、少し短めでピタピタなものだったのも当然だろう。今の時代においては、あまりにも窮屈で小さい水着は受け入れがたいものだ。ビーチで過ごす仲間も不快に思ってしまうだろう。太陽が沈んだら(あるいはサン-トロペにいないことを思い出したら)、カシミアやコットンの軽いニットを羽織ったほうがいいかもしれない。