JOHN T.A.VANDERSLICE INTERVIEW

大阪・中之島に誕生した
スマート・ラグジュアリーホテル
「コンラッド大阪」の魅力とは?

June 2017

 

 コンラッド大阪には、国内最新のホテルとあって、数々のハイテクが導入されている。“コンラッド・コンシェルジュ”といわれるシステムもそのひとつだ。

 

「コンラッド・コンシェルジュは、スマートフォン用のアプリです。これを使えば、ルームサービス、モーニングコール、アメニティのチョイスなどを、スマートフォンを通じてリクエストすることができます。将来的には客室ドアの開閉なども可能になるはずです。コンラッドのお客様は、テクノロジーに敏感な方が多いですから、新しい技術はどんどん導入していきます」

 

 どういったゲストを想定しているのか、さらに具体的に聞いてみた。

 

「コンラッド大阪はさまざまゲストをお迎えすることになると思いますが、国籍は関係ありません。コンラッドは、ここ10年くらいで急速に増えている“ニュー・ラグジュアリー・カスタマー”と呼ばれる層をターゲットにしています。若々しく、溌剌としていて、しかも気のおけない人々です。“スマート・ラグジュアリー”というコンセプトを軸に、こういった新世代のゲストのリクエストにお応えするために、現時点で32のコンラッドがすでにオープンしており、さらに20の開業を予定しています」

 

 

コンラッドスイートラウンジ

 

コンラッドスイートバスルーム①

コンラッド大阪で最大の面積220平米を誇る“コンラッド・スィート”。天空に開かれた漆塗りのバスタブがゴージャス。

 

 

 ヒルトン・グループは、世界中で5000以上のホテルを展開し、14のホテルブランドを抱えている。ヴァンダースライス氏は、コンラッドに加えて、“ウォルドーフ・アストリア”と“キャノピーbyヒルトン”の責任者でもある。いまだ日本人には馴染みのない、ふたつのブランドについても聞いてみた。

 

「ウォルドーフ・アストリアは、“アンフォゲッタブル(忘れられない)”サービスをモットーとしています。すべてのゲストにはパーソナル・コンシェルジュが付き、胸がときめくようなサービスを目指しています。オーセンティックで記憶に残る“本物”をご提供したいと思っています。世界には26のウォルドーフがあり、さらに14が建設中です。

 

 対するコンラッドは、もっとセンスや直感に訴える存在ですね。ちょうど時計に例えると、ウォルドーフはロレックス、コンラッドはタグ・ホイヤーといったところでしょうか?

 

 キャノピーbyヒルトンは、もっと等身大のホテルです。それぞれの土地の特性を活かした、オープンな存在でありたいと思っています。部屋はコンパクトで使い勝手がよく、プライスも若干リーズナブルに設定しています。

 

 これらのブランドが日本に上陸する予定はないか、ですって? もちろん大いにありますよ。われわれのチームは、常にいい街、いいロケーション、そしていいオーナーを探しています。特にオーナーは重要ですね。正しいヴィジョンを持った、正しいオーナーが必要なのです」

 

(外資系ホテルの場合、オペレーションはヒルトンなどの国際的ブランドが担い、ホテル自体のオーナーは別企業であることが多い。ヒルトン大阪の場合は、朝日新聞社と竹中工務店がオーナー企業である)

 

 

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<本連載の過去記事は以下より>

新生 MYTHA HOTEL ANTHOLOGYとは