Tuesday, June 30th, 2026
先進素材を纏った、パルミジャーニ・フルリエの新生クロノグラフ
パルミジャーニ・フルリエは、ラグジュアリー・スポーツウォッチの本質をさらに高みへと引き上げる最新作「トンダPF スポーツ クロノグラフ」ウルトラサーメット/ミネラルブルーを発表した。ブランドパートナーである吉田麻也氏を起用した映像の公開とともに、最先端の知性がもたらす控えめな洗練の形が提示されている。
本作における技術的トピックとしては、コーティングではなくケース、フルーテッドベゼル、リュウズからバックルにいたる外装の構造そのものを形成する先進複合素材「ウルトラサーメット」の採用にある。高度なセラミックの硬度(1,450 HV)とチタンの強靭さを融合させたこのハイブリッド素材は、3年以上の研究期間を要して開発された。微細粉末を熱と圧力で圧縮する独自の焼結プロセスを経て高密度に成型され、周囲の光の条件に応じて濃灰色から深いブラック、あるいはかすかなブルーの反射へと移り変わる金属的なニュアンスを見せてくれる。
この素材に深みのある情緒をもたらすのが、サテン仕上げが施された「ミネラルブルー」の文字盤。18Kゴールド製のアプライドインデックスが端正なプロポーションを際立たせ、一体開発された同色のラバーストラップが手首にしなやかになじむ。心臓部には、毎時36,000振動(5Hz)で高精度な時を刻むCOSC認定の自社製自動巻きクロノグラフキャリバー「PF070」を搭載する。
伝統の手仕事によるサヴォアフェールをハイパフォーマンス素材という新たな領域へと拡張したタイムピースは、過剰な主張を嫌う現代のジェントルマンの腕元で、永遠にその美しさを保ち続けるだろう。
text Nobuhiko Takagi














