September 2022

HAWAII: THE JEWEL OF THE PACIFIC

ワイキキの一等地に位置する
ハワイ屈指の老舗ホテルが一新

100余年の歴史を重ねてきた、ハワイの名門「ハレクラニ」。
不変のエレガンスと、伝統と格式のもてなしに抱かれる。
text aya hasegawa

客室は453室。最もスタンダードな客室でも48㎡の広さを誇る(バルコニーを含む)。カーペットのデザインには、ハワイアンの衣装柄に使われるカパ(Kapa)を採用。写真はオーシャンビューのツインルーム。

 ハワイ語で「天国にふさわしい館」の意味を持つ、オアフ島を代表するホテル「ハレクラニ」が、約1年の休業期間を経て、2021年10月、リニューアルオープンを果たした。1世紀以上にわたって紡がれてきた歴史を後世に繋げるため、インフラを刷新、客室の改修を実施した。

 例えば客室のデザインは、伝統の“七色の白(セブン・シェイズ・オブ・ホワイト)”を継承しながら、新たに色を重ね、より深みのある“七色の白”を作り上げた。ロビーには、2016年に倒れたキアヴェの木の一部を使ったオブジェを飾り、「天国にふさわしい館」をテーマにした、ハワイの伝説的アーティストや人気上昇中の現代アーティストによるファインアートのコレクションが館内を彩る。

「ハレクラニ」は、快適に生まれ変わったハード面と、伝統のサービスやホスピタリティといったソフト面で、これからも世界中からのゲストを家族のように出迎える。

リニューアルにあたり、バスルームにはウォシュレットを導入し、装飾やアメニティなども刷新した。日本のゲストに嬉しい、深めのバスタブも健在だ。

七色の白に彩られた客室のデザインは、さまざまな高級ホテルを手がけてきたBAMO社が担当。ハワイをはじめ、複数の国・エリアの文化を融合させたインテリアを採用した。

大輪のカトレアが咲き誇る「オーキッドプール」。多彩なブルーのガラスタイルを用いた約120万枚のモザイクの一部を入れ替え、水底はより煌びやかさを増した。

HALEKULANIワイキキ中心部という最高の立地にあり、ダニエルKイノウエ国際空港からはクルマで約35分。ハワイの伝説的建築家、C・W・ディッキーが設計したメインビルディング(1932年竣工)も、最新の施設や設備との調和が図られた。
2199 Kalia Road, Honolulu, Hawaii 96815-1988 United States
TEL. +1 (808) 923-2311/フリーダイヤル(日本国内):0120-489823

THE RAKE JAPAN EDITION issue 46

Contents