April 2023

BRIONI “NEW PLUME” SMART BESPOKE

極上ファブリックのタッチと色で楽しむブリオーニのスマートビスポーク

薄い肩パッドが入った「ニュープリューム」がとてつもなくクールだ。ブリオーニが揃える極上の生地でスマートビスポークを、という極上の提案。
text yuko fujita
photography setsuo sugiyama

肩を構築的にした“ニュープリューム”ブリオーニのモデルの中でひと際輝いているのが、今季登場した「ニュープリューム」だ。以前からある「プリューム」というアンコン仕立てのモデルに薄い肩パッドを入れて構築的に仕立てており、アンダーステートメントな雰囲気が格段に増している。ブリオーニのこのスマートな提案が、今、とても新鮮に映る。左:ウールシルクリネン素材のジャケット¥759,000(オーダー価格は¥726,000~)、クルーネックニット¥141,900(MTO価格は¥159,500~)、チーフ¥27,500、サングラス¥55,000 右:“Ventiquattro(”イタリア語で“24時間”)のタグが付いた、強撚でシワになりづらいトラベルジャケットとしての機能を備えた一着。スーパー150’sのウールは触っても強撚とは思えないほどしなやか。スーツ¥814,000(オーダー価格は¥907,500~)、ニットポロ¥140,800(MTO価格は¥182,600~)、チーフ¥24,200、サングラス¥55,000 all by Brioni(ブリオーニ クライアントサービス Tel.0120-200-185)

 ブティックに並ぶスーツやジャケットはどれも凄まじくしなやか且つソフトな生地で仕立てられていて、触れた瞬間、ラグジュアリーで優しいタッチが感動的に肌に伝わってくる。1959年、アブルッツォ州のペンネに自社工場を構えて以来、ブリオーニは世界最高峰のラグジュアリーな生地を用いたテーラード製品を、今日までずっと仕立て続けている。サルトリアの世界を知れば知るほど、かくも一切の乱れがない美しい服を仕立て上げられるものだと感動を覚えるが、それを可能にしたからこそ、ブリオーニは世界トップレベルの仕立て技術を持っているとの揺るぎない評価を勝ち得ているのだ。

 生地の提案と仕立てにおいて常に新しさがあるのもブリオーニの魅力だ。例えば今季は、ベージュ~ブラウン系の上品な色合いで、テクスチャー感豊かなウールシルクリネン、サマーカシミアなどが充実している。モデルに関しては、裏地のないアンコンモデル「プリューム」がアップデートされ、薄い肩パッドを入れて構築的に仕上げた新モデル「ニュープリューム」が登場している。ラグジュアリーファブリックのアンコン仕立てだとブリオーニの個性はだいぶ薄まるが、薄い肩パッドを入れた構築的な仕立てにしたことで、新たにアンダーステートメントなエレガンスが加わった。それでいて着心地はすこぶる軽いというこの感じは、クラシックというよりモダンの要素が強い。

左:100%スパンカシミアと、90%スパンカシミア&10%シルクの、ブリオーニらしいラグジュアリーファブリック。リゾートヴァカンスを楽しみ、夜は冷え込むところが多いヨーロッパでは、サマーカシミアは紳士にとって馴染みのある素材。右:こちらのウールシルクリネンの生地は、スーツ用の生地バンチである点に注目。

 そんなブリオーニの極上ファブリックを存分に堪能できるオーダープログラムがスマートビスポークだ。注文主の採寸データをイタリアに送ると、それをもとに別生地で組まれた仮縫い用の服が約3週間後に日本に届く。仮縫いは常駐のテーラーによって行われ、その後採寸データをイタリアへ送る。すると約10週間後に、修正されて仕立て上がった服が納品されるというサービスだ。今夏の装いをラグジュアリーに決めるなら、「ニュープリューム」でのスマートビスポークをオススメしたい。

ニュープリュームはブリオーニの中でいちばん軽く柔らかなコンストラクションモデル。

左:リネンウールシルクやウールシルクリネンなどの凹凸感のある生地も充実。右:リゾート用生地バンチもあり、同色系の品のよいチェックの生地などが揃う。これから盛夏用が入荷予定だ。

The Summer 2023 Bespoke Trunk Show開催!
4月5日(水)~4月30日(日)まで、岩田屋本店を皮切りに、ブリオーニの各ブティックにて、これから入荷するサマーコレクション用ファブリックを揃えたオーダーフェアを順次開催。盛夏用のリゾートバンチを含む極上生地でのスマートビスポークにぜひチャレンジを。

本記事は2023年3月25日発売号にて掲載されたものです。
価格等が変更になっている場合がございます。あらかじめご了承ください。

THE RAKE JAPAN EDITION issue 51

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