100 YEARS : THE SONG WE'LL ONLY HEAR IF WE CARE
ファレル・ウィリアムスの新曲、
100年後にリリース
April 2018
100年後を見据えて創られる最高級コニャック「ルイ13世」
「書き下ろしたオリジナルソングは『自然』と『時間』、それに人間が環境に及ぼす影響の微妙な関係を歌ったもの。この歌は気候変動がもたらす結末に人々が対処して地球環境を救うための行動を呼びかけるためのものなんだ」
「ルイ13世」の生産は「自然」と「時間」に左右されている。気候が変動すれば最高のオー・ド・ヴィーは生まれないし、地球温暖化が進めばやがて海面は上昇し、コニャック地方も水没してしまう。セラーマスターによる一世一代のこの偉業を継承するには、なんとしても食い止めなければならない。実際、「ルイ13世」を有するレミーコアントローグループは、かねてから国連グローバル・コンパクトのメンバーになっている。CO₂排出についてもあらゆる努力を惜しみなく注いでおり、「ルイ13世」の生産過程においては極めて少量にとどめているという。
「次世代のためにこの世界を守る必要がある」。ファレルもまた、環境問題の論客として知られる元米副大統領アル・ゴア氏とともにコンサートを企画するなど、地球温暖化へ歯止めをかけるための活動に力を注いできた。だから今回の両者によるプロジェクトに環境問題への想いが込められたのは必然だった。
その想いはユニークに結実している。録音されたレコードは、コニャック地方の石灰質土壌の粘土で作られており、水がかかると溶けてしまう。また、内蔵タイマーによって2117年11月に自動的に開錠する仕組みを備えた最新鋭の金庫はあえて耐水性にしていないため、コニャック地方まで水面が上昇した場合、機能が破壊されてしまう。
つまり、今後100年間にわたり、ひとりひとりが地球環境に対して関心をもって行動しなければ(#IfWeCare)、この曲を100年後に生きる人々に残すことができないのだ。プロジェクトが呼びかけるのは人々が具体的に何をすべきか、ではない。個々が考え行動することの重要性を声高に叫んでいるのである。