Kioicho Plaza Clinic Vol.01
お金が少々かかってもいいから
とにかく「痛くない」
最高の歯科治療をしたい人へ
June 2019
———最近口臭が気になります。何が原因なのでしょうか? どうすれば予防できますか?
「口臭の原因は、歯周病菌が食べかすなどを分解するときに発生するガス(硫化水素、メチルメルカプタン、ジメチルサルファイド)です。細菌は舌の上にも多量に存在しますので、舌用ブラシを使って、舌を磨くことも効果があります。健康な舌はピンク色をしていますが、不健康な舌は真っ白な舌苔(ぜったい)がついています。白は細菌がついている舌の色なのです。
口臭のみならず、歯周病も虫歯も、原因は細菌です。口の中には300~700種類の細菌が存在するといわれ、そこにはいい菌(善玉菌)も悪い菌(悪玉菌)もおり、“口内フローラ”を形成しています。そのバランスが大切なのです。そこで口内除菌を行なって、(悪玉菌)を減らすことが重要となってくるのです。
“MeDeS®(メデス)”と呼ばれる除菌水を使って口内除菌治療を行なうと、(悪玉菌)は劇的に少なくなります。最近の研究では、口の中の健康は、全身の健康に影響を与えることがわかっています。歯茎から歯周病菌が血液内に侵入し、糖尿病や心筋梗塞や脳梗塞や認知症など、さまざまな病気を引き起こす原因になるといわれています」
左は口内除菌前、右は口内除菌後。細菌が激減しているのがわかる
———歯茎がブヨブヨで、血が出ます。どうすればいいでしょうか?
「原因はふたつあります。ひとつは歯周病が進行し、歯茎の裏打ちとなる骨が溶けている状態です。もうひとつは歯の根っこの中にウミがたまる根の病気です。いずれにしても、すぐに歯科医へ行って下さい。
困ったことに、これらの症状はあまり痛みを伴わないのです。しかし痛くないからといって放っておくと、抜歯に繋がります。歯周病予防にも、先ほどの口内除菌が有効です。いずれにしても、定期的に歯科医へ通うことです」
家庭でも使える、口内除菌水“MeDeS®(メデス)”。日々の習慣にしたい。
———歯並びが悪いのです。大人になってからでも矯正できますか?
「矯正治療は何歳になっても可能です。当院でも、大人の矯正が大半を占めています。当院では従来の矯正治療の欠点を改善した“ジルコニアブラケット”とマウスピース矯正と呼ばれる最先端の矯正治療を行なっています。ジルコニア・ブラケットは弱い力で移動をスムースに行い、痛みが少なく、治療期間を大幅に短縮出来る方法です
。装置が歯の色と似ているため目立たず、小さいので違和感も軽減されます。マウスピース矯正は、従来のように型を取るのではなく、特殊なカメラで歯を3D撮影し、コンピュータが歯並びを改善する過程を予測しマウスピースを作成する最先端の方法で行っています。このマウスピースを1~2週間おきに交換して歯を動かしていきます。
目立たないのと時間が短縮されるのと、食事や歯磨きの時に外すことができるのがメリットです。従来の歯の裏から行なう矯正方法は時代遅れです。つけるのは前やマウスピースだけれど、目立たずに短時間で終わる矯正治療がトレンドです」
画像提供:Align Technology Japan Inc.
このカメラで3D撮影をしてマウスピースを作成する。このカメラで撮影すると、かぶせ物や詰め物をつくるための、型どりが必要がなくなるという画期的な機器。