ROLEX and THE US Open Tennis

ロレックスと全米オープンテニス、受け継がれる卓越性への意志

September 2026

2026年8月30日から9月13日までニューヨークで開催された全米オープン。世界屈指の選手たちが熱戦を繰り広げたこの大会は、常に変革を恐れず、テニスの新たな時代を切り拓いてきた舞台でもある。その歴史を辿ると、長きにわたりテニス界を支えてきたロレックスとの深い結びつきが見えてくる。

 
 

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世界最大のテニス専用スタジアム、アーサー・アッシュ・スタジアム。ニューヨークの熱気に包まれる全米オープンは、年間グランドスラムを締めくくる最後の大会。© Rolex/Jon Buckle

 

世界が見守る中、ニューヨークのUSTAビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニス・センターを舞台に全米オープンが開催された。男子シングルスではアレクサンダー・ズベレフがベン・シェルトンを破り、全米オープン初優勝。女子シングルスではエレナ・リバキナが、3連覇を狙ったアリーナ・サバレンカを下して初のグランドスラムタイトルを手にした。前年王者カルロス・アルカラスは準々決勝でシェルトンとのフルセットの激闘に敗れたものの、今年も世界最高峰の選手たちがニューヨークを沸かせた。

1881年にその歴史が始まった全米オープンは、単に長い伝統を誇るだけの大会ではない。1973年にはグランドスラムで初めて男女の賞金を同額とし、その後もタイブレーク、ナイトマッチ、電子ラインコールシステムなど、現代のテニスを形づくる革新をいち早く取り入れてきた。なかでも大きな転換点となったのが1978年である。それまでフォレストヒルズのウェストサイド・テニスクラブで行われていた大会は、フラッシング・メドウズへと移転。サーフェスもグリーンクレーからハードコートへと変わり、グランドスラムで初めてハードコートを採用する大会となった。

 
 

1978年、新たにハードコートとなった全米オープンで大会4連覇を達成したロレックス テスティモニーのクリス・エバート。変化に適応しながら頂点に立ち続けた。© Rolex/UPI/Bettmann Archive via Getty Images

 

その新たな舞台で頂点に立ったのが、クリス・エバートだった。すでに3連覇を果たしていた彼女は、より球足の速いハードコートにも見事に適応し、1セットも失うことなく4年連続の優勝を達成した。そして奇しくも同じ1978年、ロレックスはウィンブルドン選手権とのパートナーシップを開始する。ロレックスとテニスとの、現在まで約半世紀におよぶ関係が始まった年でもあった。

以来、ロレックスの支援はテニス界のさまざまな舞台へと広がっていった。現在では全豪オープン、ローラン・ギャロス、ウィンブルドン選手権、全米オープンの4大グランドスラムすべてでオフィシャルタイムキーパーを務め、全米オープンでは2018年からその役割を担っている。

またロレックスは、卓越性を追求し、それぞれの分野で高みを目指すアスリートやアーティストなどを「テスティモニー」として迎えている。テニス界においても、時代を代表する多くの名手たちと長年にわたる関係を築いてきた。エバートもそのひとりであり、ロレックスが現在のスターだけでなく、競技の歴史を築いたレジェンドたちとの関係を大切にしてきたことを語っている。そして、その姿勢を象徴する存在のひとりが、ロジャー・フェデラーである。

 
 

2026年、再びアーサー・アッシュ・スタジアムに姿を見せたロジャー・フェデラー。2004年から2008年まで全米オープン男子シングルス5連覇を達成した。© Rolex/Jon Buckle

 

フェデラーとロレックスのパートナーシップは2001年に始まった。2003年のウィンブルドンでグランドスラム初優勝を果たして以降、男子選手として史上初めてグランドスラムのシングルス20勝に到達。なかでも全米オープンでは2004年から2008年まで5年連続で優勝し、ニューヨークに忘れがたい歴史を刻んだ。2019年を最後に全米オープンへの出場から遠ざかり、2022年に現役を退いた彼が、2026年夏、再びアーサー・アッシュ・スタジアムに姿を見せたことは大きな話題となった。

8月25日に行われた特別イベント「Roger Federer: An Icon Returns to New York」では、アンディ・ロディック、アンドレ・アガシ、ジョン・マッケンローら、かつて全米オープンを制した名手たちとともにエキシビションマッチを行った。5連覇を成し遂げた思い出深いコートで、ニューヨークの観客との再会を果たした。その4日後の8月29日には、ロードアイランド州ニューポートでInternational Tennis Hall of Fameで殿堂入り式典が開催され、2日後には、全米オープン開催中のアーサー・アッシュ・スタジアムで、殿堂入りを記念する公式リングを授与された。かつて数々の歴史を築いた場所で、新たな栄誉を受け取る。それはフェデラーの長い旅路を象徴する、特別な瞬間となった。

 
 

2026年大会の準々決勝で激突した、ともにロレックス テスティモニーのベン・シェルトンとカルロス・アルカラス。シェルトンは前年王者アルカラスを破り、自身初のグランドスラム決勝へ進出した。© Rolex/Jon Buckle

 

フェデラーが築いた偉大な足跡の一方で、テニスの歴史は次の世代によって更新され続けている。カルロス・アルカラスやココ・ガウフ、ヤニック・シナー、イガ・シフィオンテクら、現代を代表する選手たちもまたロレックス テスティモニーとして、それぞれの舞台で卓越性を追求している。ロレックスの支援はグランドスラムにとどまらず、ATPやWTA、マスターズ1000、WTA1000、ATPファイナルズ、WTAファイナルズ、さらに国別・チーム戦など、テニス界の幅広い領域にも及ぶ。

 
 

2023年全米オープン女王のココ・ガウフ。2026年大会では準決勝まで進出した。ロレックスは歴代の名手だけでなく、現代を牽引する選手たちも支えている。© Rolex/Jon Buckle

 

1978年から約半世紀。全米オープンもテニスそのものも、大きな変化を重ねてきた。コートが変わり、技術が進化し、新たなスターが生まれても、歴史を受け継ぎながら次なる高みを目指すという、この競技の本質は変わらない。過去の偉業に敬意を払い、新たな才能と挑戦を支えること。それこそが、ロレックスが長きにわたりテニスと歩み続けてきた理由なのだ。

 
 

2026年全米オープン、ルイ・アームストロング・スタジアムに設置されたロレックスのクロック。© Rolex/Antoine Couvercelle

 
 

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