Rolex and the Masters: A Perpetual Bond

ロレックスとマスターズ、その揺るぎない関係

April 2025

一打の正確性が、運命を分ける。風の読みと芝の微細な変化に対する洞察、揺るぎない精神力——。マスターズ・トーナメントは、すべての要素が極限の緊張感の中で交錯する唯一無二の舞台である。その厳格な美学と卓越性を体現する存在として、ロレックスはこの大会と長年にわたり深い関係を築いている。

 

 

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マスターズ・トーナメントの開催地、オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブにあるロレックスのクロック。©Rolex/Brent Cline

 

 

 

 2025年4月。第89回マスターズ・トーナメントがジョージア州のオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブで開催された。今年は、ローリー・マキロイがジャスティン・ローズとのプレーオフを制し、初めて“グリーンジャケット”を獲得した。優勝者に1年間の持ち出しが許されるこの“グリーンジャケット”は、伝統と格式の継承の象徴であり、オーガスタ・ナショナルでしか手に入らない、世界のトッププレーヤーたちが狙う最も栄誉あるタイトルのひとつ。マスターズ・トーナメントは、男子メジャー4大会の中で唯一の招待制であり、選ばれし者だけが挑むことができる、ゴルフ界最高峰の舞台である。

 

 オーガスタ・ナショナルは、徹底的に管理された自然と、戦略性の高い設計が融合した特別な場所だ。毎年このオーガスタ・ナショナルの同じコースでマスターズ・トーナメントが開催されるが、気候や芝の状態、ピン位置のわずかな違いによって様相が大きく変化する。プレーヤーはその変化に応じ、精密にプレーを組み立てる能力が求められる。まさに、わずかな誤差も許されない時計製造と同じ精神が、この場所には息づいている。

 

 

2025年、第89回マスターズ・トーナメントでショットを打つロレックス テスティモニーのジャスティン・トーマス。オーガスタ・ナショナルでは徹底して自然美が管理されている。©Rolex/Simon Bruty

 

 

 

 スイス名門腕時計ブランドのロレックスは、この伝統あるメジャー大会に深いつながりをもつ。1999年にトーナメントパートナーとなり、2008年からはインターナショナル・パートナーとなった。すでに四半世紀以上にわたってマスターズ・トーナメントの運営を支えており、深いつながりを築き上げている。クラブハウスに設置されたクロックが時を刻むその針。選手や観客が視線を向けるたびに、ロレックスの存在は確かなものとして刻まれているのだ。

 

 マスターズ・トーナメントで活躍する選手たちの中には、ロレックスが支援する「テスティモニー」たちの名前が並ぶ。「テスティモニー」とは、卓越性の追求への熱い思いと常に上を目指す向上心をもつアスリートやアーティストたち。単なるブランドアンバサダーとは異なり、ロレックスと共通する価値観を体現している。

 

 例えば、スコッティ・シェフラー。2022年と2024年にマスターズを制し、今年も上位に食い込む活躍を見せた彼は、ロレックスの「テスティモニー」として、また現在のゴルフ界を代表する存在である。そして、松山英樹の存在も忘れてはならない。2021年のマスターズでアジア人として初の優勝を成し遂げた松山は、今やオーガスタ・ナショナルの風景の一部であり、着実に存在感を高めている。グリーンジャケットに袖を通した彼の姿は、世界中の若きゴルファーに夢を与えると同時に、ロレックスが掲げる「卓越」「伝統」「挑戦」の精神を見事に体現した。

 

 

2024年、第88回マスターズ・トーナメントで2度目のグリーンジャケットを獲得したロレックス テスティモニーのスコッティ・シェフラー。©Rolex/Maddie Meyer

 

 

2021年の覇者で、ロレックス テスティモニーの松山英樹。©Rolex

 

 

 

 この「テスティモニー」の始まりは、1967年、アメリカを代表するゴルファー、アーノルド・パーマーとのパートナーシップであり、それはロレックスがゴルフ界と深いつながりをもつようになるきっかけだった。その後すぐに、ジャック・ニクラウス、ゲーリー・プレイヤーもテスティモニーとなり、彼ら「ビッグ・スリー」をサポート。以来、ゴルフ界のロレックス テスティモニーは、タイガー・ウッズやジョーダン・スピース、アダム・スコット、そして今をときめくスコッティ・シェフラーや松山英樹へと続いている。

 

 

ゴルフ界で初のロレックス テスティモニーであり、1958年、1960年、1962年、1964年のマスターズ・トーナメントで優勝したアーノルド・パーマー。©Rolex

 

 

アーノルド・パーマーに続いて、ジャック・ニクラウスとともにロレックス テスティモニーとなったゲーリー・プレイヤー。マスターズ・トーナメントでは1961年、1974年、1978年の3度優勝している。©Rolex

 

 

アーノルド・パーマー、ゲーリー・プレイヤーとともに「ビッグ・スリー」として活躍したジャック・ニクラウス。マスターズ・トーナメントでは1963年、1965年、1966年、1972年、1975年、1986年の6度優勝しており、最多優勝回数記録を誇る。©Rolex

 

 

 

 マスターズ・トーナメントを含む、4つのメジャー大会すべてをサポートするロレックスは、さらに未来のゴルファー育成にも注力している。マスターズを主催するオーガスタ・ナショナルが2019年に創設したオーガスタ・ナショナル女子アマチュアや、アジア・パシフィック アマチュア選手権、ラテンアメリカ アマチュア選手権といった国際的な大会の支援を通じて、才能ある若手選手に世界の舞台への道を開いている。ロレックスはゴルフ界において、あらゆる大会や団体、そして伝説的プレーヤーから若き才能まで幅広い選手たちを、手厚くサポートし続けているのだ。

 

 ロレックスの哲学、「パーペチュアル(永続性)」は、ゴルフというスポーツの本質と重なっている。確かな歩みで時間を刻み続け、技術と信念によって極限を乗り越える。この価値観が、マスターズ・トーナメントの舞台で最も必要とされるものであることは、いうまでもない。選手たちが追い求める“グリーンジャケット”、その背景には、半世紀以上にわたりゴルフ界の進化とともに歩んできたこの名門ブランドの姿がある。極限の精度と高潔な価値観を備えたロレックスは、これからもゴルフという競技をサポートし、関わり続けるだろう。

 

 

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