ERMANNO ZANINI Interview

新生 MYTHA HOTEL ANTHOLOGYとは

Thursday, March 16th, 2017

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Ermanno Zanini エルマノ・ザニーニ
Managing Director, Mytha Hotel Anthology
1993年、ニューヨークのフォーシーズンズ ホテル アンド リゾートにて、レストランのウエイターとしてキャリアをスタート。アシスタント フード&ビバレッジ マネージャーへ昇進後、ミラノとロンドンのフォーシーズンズ ホテル アンド リゾートにてフード&ビバレッジ マネージャーを務める。その後2002年から現在に至るまで、カプリパレスの総支配人を務める。同時に2015年より、ミイサ ホテル アンソロジーのマネージング ディレクターに着任することとなる。古典研究のほか、アートと写真に情熱を傾けている。ファッションにも抜かりが無く、インタビュー当日にはイザイアのネイビースーツを颯爽と着こなしていた。

 昨年12月、新たなラグジュアリーホテル コレクションが誕生した。その名も「Mytha Hotel Anthology(ミイサ ホテル アンソロジー)」。現状、地中海沿岸に位置する7つのラグジュアリーホテルで構成される同コレクションは、地中海地域のルーツであり、文明の発端でもある“Myth=神話”がその名の由来となっている。

 7つのホテルとは、トルコの「アルゴス イン カッパドキア」や「ディ マリス ベイ — ダッチャ ペニンシュラ」、「イル リッチオ ビーチハウス&レストラン」、クロアチアの「ヴィラ ドゥブロヴニク」、スペイン・マドリードの「ヴィラ マグナ」、そしてイタリア・ローマの「アルドロヴァンディ ヴィラ ボルゲーゼ」やアナカプリに位置する「カプリ パレス」。トルコのドーガスグループが所有する全20のホテルのうち、運営までをも手掛けるこれらトップ7のユニークなホテルで構成されているのだ。これら7つのホテルには、どういった共通点があるのだろう。同コレクションの総支配人、エルマノ・ザニーニ氏に話を伺う機会を得た。

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「共通点は、“多面性”と“唯一無二”であること、そして“特別なスピリット”を持っている、ということです。特にサービスにおいては、模範化されたものではなく、目の前にいるゲストがなにを欲しているかを、スタッフひとりひとりが自分の裁量で考え、そのゲストに合ったベストなものを提供しています。統一のルールなどは設けていないのです。7つのホテルそれぞれで、個性溢れるその土地ならではのひとときを過ごして頂けることでしょう」

 どれも実に魅力的なヴァカンス地に位置しているが、7つのホテルの中で、THE RAKEの読者へ特におすすめなのはどこだろう。
「私が13年間、そして今なお総支配人を務めていることもありますが、やはりカプリ パレスでしょうか。ホテルはアナカプリに位置しているのですが、目の前にはナポリ湾が広がり、近代都心とは全く異なる、美しい風景が広がっています。かつてカプリに住んでいたローマ帝国のティヴェリオも、夏にはアナカプリで過ごしたとも言われる由緒ある地でもあるのです。さらに、手つかずの自然も溢れている。東京のようなライブリーな都市での生活を忘れ、一気にリフレッシュさせてくれることでしょう」

 こんな理想の地に位置するカプリ ホテルは、THE RAKE JAPANの表紙を飾ったこともあり、度々登場してくださっているルカ・ディ・モンテゼーモロ氏の別荘に隣接しているのだとか。アナカプリは、究極のヴァカンス地を知る人のみが集まる場所なのだろう。

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 ホテルを訪れた際に、特にすべきことはなにか聞いたところ、思い思いの過ごし方をしてほしいとの答えのあとに、少しためらいながら、こんなシークレットな情報も教えてくれた。
「ホテルのミシュラン一ツ星レストラン「イル リッチオ」は、ホテルから少しだけ離れた場所にあり、青の洞窟のある場所に位置していて、食事をしながら青の洞窟を眺めることができるのですがひとつの特別なテーブル、NO.15が最高のお席です。予約するとき、ぜひ指名してみてください」

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 こんな話を聞いてしまったら、カプリ島に行かない手は無い。

 話をミイサ ホテル アンソロジーに戻し、気になる今後の展望についても伺ってみた。
「今は、地中海沿岸に7つすべてのホテルが位置していますが、立地に縛られるつもりはありません。ですが、地中海のスピリット、つまり多面的であり神秘的でもあり、他の文化を取り込むアビリティを持ち、人間と自然が共存している土地である、ということは核にして、次なるホテルを探して参ります。まだ多くの人々に見出されていないようなホテルをね。もちろん、日本も候補地に入っていますよ」

 日本のどの知られざるホテルが仲間入りするのか、いまから楽しみだ。とりあえず、今年の夏の行き先はカプリ島に決まりである。

Mytha Hotel Anthology (ミイサ ホテル アンソロジー)

HP: www.mythahotels.com/