WOVEN TRACK RECORD

織物師の矜持

Wednesday, April 21st, 2021

 

イタリア、ビエラのVBCアーカイブ・ルーム。

 

 

「私たちは、コストを基準にして生地を作ったことはありません。ラベルに“Vitale Barberis Canonico”と書かれていれば、それは最高の原材料を使用し、可能な限り最高の状態で作られたものだということです。機械には多くの投資をし、トレーニングにはたくさんの時間をかけていますが、最も大切なものはファミリーの絆です。それは私の家族のものだけではありません。私と一緒に働いている人たちの父親は私の父と一緒に働き、祖父は私の祖父と一緒に働いていました。彼らは会社が自分たちのものであると感じています。この会社で働いていることを誇りに思っています。当社の従業員の半分は、人口わずか1,000人の村の出身者です。修理人であれ、機織りであれ、紡績工であれ、どんな仕事であっても、情熱を持って仕事をしていて、それが結果に表れていると思います」

 

「自分たちの過去を意識し、尊重しつつも、少しずつ変化させていくべきです。豊かな歴史は、時として足かせになってしまい、物事が繰り返しになってしまうことがあります。ですから、私たちのコレクションでは、ちょっとしたツイストやユーモアのセンスを加えたいと思っています。バイヤーには、私たちの生地を見たときに、“なぜこんなことをしたのだろう?”と思ってもらいたいのです」

 

 

糸巻き状にされた原糸。

 

 

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