TOD’S FOR AUTOMOBILI LAMBORGHINI “Gommino”
ランボルギーニとトッズのドライビング・シューズ
January 2024
ヒールの部分にレイジング・ブルのエンブレムが入っている。
ランボルギーニとトッズがコラボして、ドライビング・シューズを出すと聞いたときは、少々驚いた。なぜならトッズは長らくフェラーリとパートナーシップを組んでいたからだ。
しかしこれは、アウトモビリ・ランボルギーニ会長兼CEOのステファン・ヴィンケルマン氏のラブコールによるものかもしれない。ヴィンケルマン氏は、クルマ業界きっての洒落者として知られている。
スラリとした体躯をネイビーのビスポーク・スーツに包み、いつも白いシャツに紺系の小紋タイを締めている。TVフォールドのチーフと、重ね付けしたブレスレットがトレードマークだ。
彼はこのコーディネイトに、トッズのベストセラー、ウィンター ゴンミーニのブーツを合わせていたことがある。このミスマッチは、故ジャンニ・アニェッリ(THE RAKEと呼ばれた元フィアット会長、イタリア一のファッショニスタ)が得意としていたもので、アニェッリへのオマージュであることは明らかだ。トッズは昔から、クルマ業界の重鎮に愛されてきたブランドなのである。
靴自体は直線的で未来的なライン、ヴィヴィッドなカラーなど、ランボルギーニの意匠をうまく取り入れている。さまざまな色バリが揃うが、すべてブラックを基調とした精悍なデザインである。足元から、V型エンジンの咆哮が聞こえてきそうな出来栄えだ。
カラーは鮮やかなイエロー、グリーン、ブルーで、アッパーがヴィヴィッド・カラーに染められたモデルも用意されている。
ウラカンとともに立つトッズ・グループ会長兼CEOのディエゴ・デッラ・ヴァッレ氏(左)とランボルギーニのステファン・ヴィンケルマン氏(右)。