THE NEW RIVA MASTERPIECE
RAKISH MANは、
モーターヨットでもてなす
November 2019
モーターヨットはラグジュアリーの象徴と思われがちだが
RAKISH MANにとってはライフスタイルを彩ってくれる水上の別荘のようなものだ。
プライバシーが守られた特別な空間であり、客をもてなすにも最高の場所である。
text yukiko yonei
世界の富裕層は高級モーターヨットを当然のように所有し、スマートに活用している。そう、RAKISH MANたる紳士はモーターヨットをヴァカンスだけの贅沢品や成功者の象徴という特別な捉え方をしているわけではない。クルマと同じように使いこなすが、彼らにとって移動手段のひとつなのではない。あくまでも居住スペースが陸地から水上に移っただけのこと。モーターヨットはハイクラスなライフスタイルの一部を彩るものなのである。所有者は非日常的な環境も日常にしてしまう術を知っているのだ。
人をもてなすことに長けている富裕層は、しばしばモーターヨットをその舞台に選ぶ。客がスペシャルな気分を感じながらもリラックスできる快適なシチュエーションをつくるのに、モーターヨットが一翼を担う存在であることを知っているからだ。
船内は五ツ星の高級ホテルにひけをとらないラグジュアリーな造りだが、窓の外は見渡す限り美しい自然と水面がただただ広がる。そのギャップがあるほど感動も大きくなる。一切の人工物や、街中の喧騒から離れ、景色も抜群のプライベートスペースが確保された中で、優雅な会話が弾まないわけがない。
「RIVA 90’ ARGO」はこれからの新世代のリーヴァをリードするフライブリッジヨット。洗練されたボディは海上のフェラーリのごとくバランスがとれており、流れる様なフォルムが美しい。イタリアのデザインスタジオが外装ラインや内装デザインを担当している。メインデッキのサロンはフルサイズの窓により、海を近くに感じられる開放感溢れるラグジュアリーな設えだ。
センスのいいインテリアが設えられたサロンで水辺を横目でみながら寛ぐのも、サンデッキに出て気持ちいい風にあたりながらカクテルを愉しみ、夕日が水平線に沈んでいく姿を眺めるのもいいだろう。「Help Yourselves(ご自由にどうぞ)」。客がリラックスできる、お仕着せではないもてなしが、モーターヨットでは可能なのだ。日常の慌ただしさからの解放感、プライバシーが守られた空間で同じ時間を共有する一体感が極上のエッセンスとなり、心に残るもてなしとなる。
非日常的な空間で日常を感じる温かいもてなしができることこそ一流の証。本物のラグジュアリー、贅沢を知っている者にしか実現できないことだ。これからは「モーターヨットを社交の場に」がキーワードになるかもしれない。
カンヌで発表されたリーヴァの新艇の全貌
9月とはいえ南仏の気候は温暖で爽やか。日差しも心地よく感じられ、青い空と白い雲のコントラストと紺碧の海に心が躍る。カンヌがセレブリティの間でも特に人気なヴァカンス地であるのもわかる気がする。シャンパーニュのグラスを片手にコート・ダジュールを眺めながら砂浜で寛ぐ姿がよく映える。
欧米の富裕層が毎年心待ちにしているイベントのひとつ「カンヌ・ヨッティング・フェスティバル」が、南仏屈指の高級リゾート・カンヌで今年も開催された。ヨーロッパで最大規模を誇るこのフェスティバルは、1977年の初開催以来、今年で42回目を迎えた。昨年よりも来場者数はさらに増加し、6日間で54,000人が訪れ、出展数も611社と過去最大の盛り上がりを見せた。カンヌ国際映画祭に次ぐ、至極華やかなイベントだ。
カンヌ国際映画祭のメイン会場となっている「パレ・デ・フェスティバル・エ・デ・コングレ」の向かいに位置するマリーナには、大きさの違うモーターヨットがところ狭しと並んでおり、水面の煌めきとともに華やかなオーラを放っている。数多くの新作ボートの中でも、セレブリティに愛され続け、ラグジュアリーボートの先駆者ともいえるイタリアンブランド、フェレッティ・グループ傘下のRIVA(リーヴァ)は、「水上の宝石」とも呼ばれ、やはり特別な存在だ。お披露目となった最新艇「RIVA 90’ ARGO」は、革新的な外観、ラグジュアリーな内装と最新テクノロジーを見事に融合させた、次世代のリーヴァ・フライブリッジをリードするモデルであり、会場でも特に存在感を放っていた。
高級感あるレザーソファやインテリア、キッチンの設備や家電などは世界トップクオリティのものを厳選。細部にまで気を配っており、マホガニーのクラシカルな上品な風合いとクールで現代的な調度品の絶妙な合わせ方に、リーヴァの誇りと強いこだわりが感じられる。
約29メートルのフライブリッジヨットは、ゆったりとしたスーパーヨットサンデッキがまず目を引く。心地よい風を受けながら家族や友人と至福のひとときを過ごすことができるだろう。メインデッキにはフルサイズの窓を配置したサロンや広々としたオーナーのメインキャビンを設え、ロウワーデッキにある4つのキャビンも十分な広さがあり、キャビンそれぞれにバスルームもある。マホガニーの木目と最高級レザーのコントラストは、洗練された美しさと妥協を許さないイタリアの職人の技が感じられる。エレガントさと快適さを調和させ、クラシカルであるが革新的でもある「RIVA 90’ ARGO」に招かれた人は、間違いなく記憶に残る体験をすることができるだろう。
リーヴァが客をもてなすのに最適なのは、誰しもが納得できる、時代を超えた“美”がそこにあるから。フェレッティ・グループのCEO、アルベルト・グラッシ氏は「特に日本人のリーヴァのヨット所有者は、美に対する感覚が非常に研ぎ澄まされている。何が最高のもので、それをどう扱うべきかを良く理解してくださっている」と話してくれた。客をもてなす場にリーヴァを選択することができる、イコールRAKISH MAN であるといえるかもしれない。
RIVA 90’ ARGO
名だたる映画スターや富豪など、世界中のセレブリティが愛してやまないリーヴァの新作フライブリッジヨット。全長90フィート(約29メートル)だが、「RIVA 56’ RIVALE」と同様に、後方にある階段を視角から隠すように設え、空間美を追求。ガレージにはジェットスキーとジェット・テンダーボートを収納する十分なスペースもある。定員20名。最高速度は26ノット(時速約48キロメートル)。エンジンはMTU 12V 2000 M96L。トランスミッションはV drive。日本での納期・価格は要問合せ。Riva(リュウカンパニー Tel.0467-38-8612)