THE LEICA SINGAPORE PORTRAITS SERIES: PART1

シンガポールで、ライカを試す

August 2021

THE RAKEは、ライカ・シンガポールに協力を仰ぎ、新しい「ライカSL2-S」を使って、いまシンガポールで最も影響力のあるアーティストたちを撮影した。

パート1では、ジヘ・アンとショーン・ゴードンを紹介する。

 

 

 

by rikesh chauhan

 

 

 

 

 数年にわたって、ポートレートやルポルタージュ写真を専門に撮影してきた私は、他の写真家と同様に、ライカは人々がいつかは手に入れたいと願っている“聖杯”のような存在だと認めている。

 

 ライカのカメラは、卓越したエンジニアリングとアンダーステートメントなデザインの賜物であり、そこに魔法のようなタッチを加えて、その存在をさらに際立たせている。タッチの感じを正確に表現するのはとても難しい。それはたくさんある機能的な要素のひとつというよりも、もっと感覚的なものだ。

 

 ライカのカメラを持っていると、自分が別の分野に進出したような気がしてくる。あなたは突然、尊敬と権威と自信を手に入れたように感じるのだ。通り過ぎる人は、すぐにあなたのライカに気づくだろう。あなたは見習いから師匠になったわけだが、すべてのことがそうであるように、大きな力には大きな責任が伴う。

 

 

 

 

 ライカ・シンガポールは、シンガポールとマレーシアを拠点とする顧客のために、さまざまなモデルを用意して、Eコマースを展開している(日本ではライカオンラインストアでEコマースが体験できる)。初心者からベテランまで、時代を超えた「ライカQ2」から象徴的な「ライカM」システムや「ライカCL」まで、あなたにぴったりのカメラがあるだろう。

 

 しかし今回、このシリーズに採用されたカメラは、新しく発表された「ライカSL2-S」だ。

 

 新開発の2400万画素の35mmフルサイズ裏面照射型(BSI)CMOSイメージセンサーと、最新の画像処理エンジン「LEICA MAESTRO III」を搭載し、それぞれ独立した静止画撮影モードと動画撮影モードにより、直感的な操作による比類のない2つの世界の最高峰の撮影体験を提供している。f1.4/50mmレンズと組み合わせることで、才能あるアーティストのポートレートを撮影するのに最適なカメラとなった。

 

 

 

ジヘ・アン(Jihae An)

 

 

 ジヘ・アンは、英国のテーラーリング業界で最も有名なイード&レイヴェンスクロフト で仕事をしている英国系韓国人の職人だ。立ち直りつつあるこの業界で、将来有望なテーラーとして注目されている彼女は、THE RAKEにこう語る。

 

「私が仕立てを始めたのは、仕立てというのは、努力すれば最終的には専門家になれる道だと考えたからです。もう少しロマンチックな答えとしては、ほこりをかぶった古い作業場と使い込まれた道具に魅了されたからです。それらは、着る人と作る人の間の、とても人間的な物語を語ってくれました」

 

 

ジへ・アンは英国のテキスタイル・デザイナー、ミリー・ブリッジ・ヘンリーと共同で制作したフェイスマスクを着用している。

 

 

 アンは、仕立ての面白さをアピールするためにソーシャルメディアを頻繁に利用している。それはコロナ禍においてさらに重要な役割を果たしている。

 

 今回のパンデミックでは、その技術を活かして、NHS(国民健康センター)やコミュニティのために、テキスタイル・デザイナー、ミリー・ブリッジ・ヘンリーと共同でフェイスマスクを製作した。その収益はチャリティー団体に寄付された再びサヴィル・ロウに戻ってきた彼女は、その魅力をこう語る。

 

「私は、サヴィル・ロウで見かけた人々のセンスに惹かれました。それに加えて、スーツを着こなすことのスリルを体験して、テーラーリングの世界に恋してしまったのです」

 

 

 

 

 

 ショーン・ゴードンは、英国の紳士服業界で最もよく知られた顔の一人で、ジャーミン・ストリートのシャツメーカー、ターンブル&アッサーのデザイナーとして数年間活躍した後、独立した。

 

 現在は、自身の名を冠したブランドで、オーダーメイドのネクタイを専門に扱っている。質の高いクラフツマンシップ(とそれに続くライフスタイル)に対する彼の情熱は、1960年代にジャマイカから英国に移住した彼の祖父、アルヴィンに由来している。

 

「祖父はいつも身なりに気を配り、誰に会うかわからないので、常に最高の状態でいることを信条としていました。そして最終的には、どんなチャンスもつかめるようにしておきたいと考えていました」とゴードンは言う。

 

 

ショーン・ゴードン氏の祖父、アルヴィン氏。

 

 

 ジヘ・アンとショーン・ゴードンは、ロンドンでライカSL2-S、f1.4/50mmとf1.4/35mmを使用して撮影された。このシリーズは、Instagramハッシュタグ「#TheRakexLeicaSG」にてフォローできる。

 

 

 

ライカSL2-Sは、先進技術を駆使してつくり上げた堅牢性の高いフルメタルのボディに、新開発の2400万画素の35mmフルサイズ裏面照射型(BSI)CMOSイメージセンサーを搭載し、静止画と動画の両方を高画質に撮影できる機能を凝縮したデジタルカメラだ。ボディのみ¥660,000 、ライカ バリオ・エルマリートSL f2.8/24-70mm ASPHとのセット¥935,000 Leica

 

 

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