あの人気スリッポンに
ラバーソールの新顔

 

アッパーには、大変ソフトでしなやかなフランス・アノネイ社のスタンプレザー「ハイランド」を使用。ヒールカウンターに芯を入れていないのでホールド感も優しく、フルライニングで足全体が包み込まれているような履き心地だ。ビブラムソールでクッション性も高い。雨の日に履けるのもいい。マッケイ製法。￥96,800 Spigola Leggera / Afterhours

 

 

 

　ビスポークシューメーカーの中で、世界中の富裕層のエレガンスに最も身近なかたちで触れ、知っていて、自身のライフスタイルまでクールなのは、断然スピーゴラの鈴木幸次氏だろう。その鈴木氏が2020年にスタートさせたレディメイドシューズのブランドが、スピーゴラ レッジェーラだ。

 

　イタリア語で“軽やかなスピーゴラ”を意味する通り（ちなみにスピーゴラは魚のスズキの意）、リラックス感溢れる、非常に履き心地のよいスリッポンのコレクションになる。

 

　その第2弾が、やや厚みのあるビブラムソールを組み合わせたこちら。実に愛らしい顔をしている。アッパーはフルライニングでありながらヒールカウンターの芯を省いているので、全体的に非常にソフトな履き心地だ。ジャケパンに合わせる靴として提案しており、海外でもこれ一足あれば事足りそうな便利さを備えている。

 

　昨今のアジアのクラシックシーン人気を牽引する若い富裕層あたりも惚れ込みそうな靴だが、とても快適で長時間履いてもストレスを感じない履き心地ゆえ、エルダー層にも絶対いい。

 

 

 

第1弾のレザーソールモデル

第2弾と同じラストだが、薄いレザーソールですっきり見え、印象はだいぶ異なる。イタリアの紳士のように、肩肘張らずに足元を飾るのにうってつけの一足。左から、￥96,800、￥107,800、¥107,800、￥96,800 all by Spigola Leggera / Afterhours