SINGER PRESENTS RESULTS OF TURBO STUDY
あの930ターボが、新品で帰ってきた!
July 2022
2022年6月23日英国オックスフォードシャーにて行われたモータースポーツの祭典、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードにて、シンガーは新しいプロジェクト「ポルシェ911リイマジンド・バイ・シンガー ターボ・スタディ」を発表した。
2009年にカリフォルニア州ロサンジェルスで設立されたシンガー社は、空冷時代のポルシェ911を「リイマジン」したクルマ作りで知られている。964時代の911の骨組みを裸にし、1960年代のナローモデルなどを模したカーボンファイバー製のボディパネルを取り付け、完全にレストアされたフラットシックス・ボクサーエンジンと新しい機械的パッケージを与えるのだ。
シンガー・グループ創設者兼エグゼクティブ・チェアマンであるロブ・ディッキンソンは、次のように述べている。
「古い911を解体し、再設計し、強化し、カーボンファイバーでドレスアップする。ドライブトレインは、機械系、電気系ともに、最新の仕様に換装する。最先端のコンポーネントと最高のポルシェパーツが、入念に仕上げられたインテリアとともに組み込まれている」
今回発表された「ターボ・スタディ」は、1975年に発売され、時代を象徴する930ターボへのオマージュである。過給エンジンを搭載したロードゴーイング・モデルのレストアは、シンガーとして初めての試みだ。グランドツーリング、スポーツ、日常走行のすべてに対応する高性能を目指したという。
軽量カーボンファイバー製ボディワークによって、象徴的なホエール・テール型のリアスポイラーと、シャーク・フィン型エアインテークを再現している。
3.8Lインタークーラー付きツインターボ・フラットシックス・エンジンは510馬力を発生し、これを6速マニュアル・トランスミッション、後輪駆動、ツーリングに最適化されたサスペンションで受け止める。外観はノスタルジックだが、内部にはカーボンセラミック・ブレーキシステムなど最新の装備が奢られている。
シンガーの車両は、日本でもオーダーが可能だ。詳しくは輸入元:永三モータースのホームページまで。かつて憧れた夢の一台「930ターボ」が外見はそのままに、中身は最新となって帰ってきたのだ。