第103回ピッティ・ウォモ スナップ特集

2023年1月10〜13日、イタリア・フィレンツェにおいて、メンズ・ファッション界で最も重要な国際展示会“ピッティ・ウォモ”が開催された。世界の一流ブランド、デザイナー、バイヤー、ジャーナリストが会場であるバッソ要塞に集結した。今回で103回目を迎えたピッティの様子をリポートする。

 

 

photography JEROEN NOORDZIJ

 

 

 

 

 

　過去半世紀にわたり、フィレンツェのフォルテッツァ・ディ・バッソ（バッソ要塞）は、メンズウェアのメッカであり続けている。毎年1月と6月の4日間、ブランド、デザイナー、バイヤー、ジャーナリスト、職人など、国際的な業界関係者3万人がフィレンツェに集まり、華麗なサルトリアのイメージを発表し、その成果を確認する。

 

　イベントの起源は1950年代初頭にまで遡る。貴族の血を引く実業家ジョバンニ・バティスタ・ジョルジーニが「ハイ・イタリアン・ファッション・ショー」を企画し、アメリカの投資家にイタリアのファッションを売り込んだのだ。メンズの展示会であるピッティ・ウォモは1972年9月にピッティ宮殿でスタートし、その後開催場所をフォルテッツァ・ディ・バッソに移した。

 

　ここはクリエイターの発表の場であると同時に、来場者がそのファッションを披露するステージともなっている。さまざまな国からやってくる人々は、彼ら彼女らの考える最上の着こなしに身を包み、会場を闊歩する。ピッティのスナップを見れば、次の流行がわかるといわれる所以だ。

 

　ここではTHE RAKEのフォトグラファーが3日間にわたって撮影した、華麗なるファッショニスタたちのスナップ集をお届けしよう。