Ferrari and Altagamma: Echoes of Italian Soul at Expo 2025 Osaka-Kansai
フェッラーリとアルタガンマ財団が大阪・関西万博で伝えるイタリア文化の核心
May 2025
大阪・関西万博のイタリアン・パビリオンが見応えたっぷりだ。フェッラーリ社の社長兼CEOで、
2025年、世界中の叡智が集う舞台となる大阪・関西万博の中でも、イタリアが放つ存在感はひときわ鮮烈だ。芸術、科学、クラフトマンシップが融合したイタリア・パビリオンは、伝統と革新が同時に語られる空間として注目を集めている。
その中で、大きな役割を担っているのが、ラグジュアリー・ブランドが結束したアルタガンマ財団、そしてイタリア最高峰のスパークリングワイン、フェッラーリ社の「フェッラーリ・オマージュ」だ。
フェッラーリのスプマンテは、イタリア大統領官邸や各国のイタリア大使館で公式晩餐に供され、スポーツ、ファッション、映画界においても、華やかな舞台や慶事の乾杯を演出する、まさにイタリアを代表する芸術作品のひとつとして数えられている。そして今回、大阪・関西万博イタリア・パビリオンの公式スパークリングワインとして、同社の「フェッラーリ・オマージュ」が選ばれたのだ。
2024年まで史上初のイタリア産スパークリングワインとしてF1®の表彰台において勝利の美酒としても振舞われた。※F1 のロゴ、FORMULA 1、F1、GRAND PRIXおよびこれらの関連マークはFormula 1会社のひとつである Formula One Licensing BVの登録商標であり、無断複写・複製・転載を禁じます。
フェッラーリを率いているのは、2020年よりアルタガンマ財団の会長も務めているマッテオ・ルネッリ氏である。アルタガンマはイタリアを代表する118の高級ブランドを擁する非営利団体。文化的・創造的産業を通じて、イタリアの“美意識”を世界に発信してきた。
フェッラーリ社社長兼CEOであり、アルタガンマ財団の会長を務めるマッテオ・ルネッリ氏。
この国際的舞台で、フェッラーリとアルタガンマ財団は、日本との文化的架け橋をさらに強固なものにしようとしている。
大阪・関西万博のイタリア・パビリオンは、建築家マリオ・クチネッラによって設計された。木材と再生素材による建築、自然と都市空間の見事な共存には、持続可能性という概念すらも美に昇華する、イタリアの矜持を感じずにはいられない。
圧倒的な美しさで存在感を放つイタリア・パビリオン。
ここで展示されているアートは、恐らく大阪・関西万博の全パビリオンの中でもトップをいく見応えのあるものだ。代表的なところでは、ナポリ国立考古学博物館からやってきたファルネーゼの『アトラス』、バチカン美術館からカラヴァッジョの『キリストの埋葬』、未来派の巨匠ウンベルト・ボッチョーニの作品などが並ぶ。そこには、芸術だけでなく、科学、テクノロジー、そして“手仕事の精神”が共存している。
高さ約2メートル、重さ2トン、紀元2世紀の印象的な大理石彫刻、ファルネーゼ作の「アトラス」は、ナポリ国立考古学博物館の至宝。
バチカン美術館の絵画館から約30年ぶりに日本にやってきたカラヴァッジョの名作「キリストの埋葬」(1602年)。
「アルタガンマの会長としては、財団の象徴である二十面体の大きなモニュメントが飾られていることも誇りに思います。これはダ・ヴィンチが作った物体で、イタリアの究極の美を表現していると言われており、私たちアルタガンマ財団の象徴的なモチーフでもあるのです」
ルネッリ氏は「私たちの畑も、情熱を込めて丁寧に整えることで、それはアートになるのです」と話すが、アッシジの聖フランチェスコの言葉「心を込めた手仕事は芸術になる」に通じる、フェッラーリ社のワイン造りの哲学だ。
急峻な斜面に、人の手で美しく手入れされたフェッラーリ社の畑。
「フェッラーリ・オマージュ」はシャルドネ100%。イタリアン・アルプスに囲まれた標高の高い山の斜面で育てられたブドウが、トレントDOCらしい鮮やかな酸と果実味をもたらしてくれる。日本の伝統文様をあしらったラベルは、イタリアと日本の長年の友情の象徴でもある。
イタリア館の屋上には、伝統的なイタリア式庭園が広がっている。その隣にはEATALYのレストランが併設され、郷土色豊かな料理ともにフェッラーリのスプマンテ「フェッラーリ・オマージュ」が供される。
科学と芸術が響き合い、伝統と最先端が共鳴するイタリア館のひとつの到達点として、泡が立ち上るグラスがある。
それは、文化への“乾杯”であり、未来への“オマージュ”なのだ。
万博に足を運んだ際には、必ずやイタリア・パビリオンを訪れてみてほしい。
「フェッラーリ・オマージュ」は、フェッラーリ社が日本との長年の友情に感謝の気持ちと敬意(オマージュ)を込めて造った、特別なスプマンテ。エチケットにあしらわれた和風の美しい模様が日本を華やかに祝福している。 醸造方法:9月中旬に手摘みにて収穫。温度管理されたステンレスタンクで自社培養酵母を使用し、12日間発酵(発酵温度20℃)。最低40ヶ月間瓶内熟成させるメトド・クラッシコ製法(シャンパーニュ製法)。アペリティフとして、魚、野菜、軽めの肉料理、和食、天ぷらなどにとてもよく合う。ITALIAKARAにて購入可能。
ブドウはシャルドネ100%で、黄金色に輝くきめ細やかで持続的なペルラージュ。熟したリンゴ、白い花、成熟した果実、長期熟成に由来するブリオッシュやヘーゼルナッツの香り。フレッシュでキレがあり、ドライでエレガント、美しい酸を備えたバランスの取れた、トレンティーノのシャルドネの典型的な味わい。フレッシュ感と心地良い熟成感を伴う余韻が長く続く。
お問い合わせ先
日欧商事 TEL.0120-200105