My First Love Shoes, J.M. WESTON

ジェイエムウエストンは私の初恋だった靴

December 2020

 

ジェイエムウエストンのパリ、シャンゼリゼのショップ。靴好きの聖地。

 

 

 

 以前ファッションに全然興味がない、そしてものすごくケチなフランス人の友人がいた。彼は驚いたことに、5年に一度くらいしか服を買わないという。

 

「服にカネをかけるヤツはバカだ」が口癖だった。そんな彼が唯一持っていた靴が、黒のゴルフだった。彼曰く、「この靴を買ったのは3年前だが、毎日履いて、いまだにソールを取り替える必要がない。こんなに丈夫なゴム底の靴はない。いい買い物だった・・」。

 

 格好に無頓着な彼が、本国でも相当高価なウエストンを履いているということに驚き、フランス人のお洒落の奥深さを垣間見たような気がした。

 

 それにしても、なぜかゴルフのラバーソールは減らないのだ。特殊な素材で出来ているのだと思う。以前、ウエストンの前社長にインタビューした時に、これについて質問したことがあるが、「企業秘密だよ」と言われた。それからゴム底なのに、ムレない。これも不思議で、やはり聞いたら「いい靴はムレないものだ」とかわされた。

 

 いずれにしても、マイ・ファースト・ウエストンであるゴルフは、思った以上に快適な靴だった。

 

 

#180シグニチャーローファー。これは靴ファン垂涎のアリゲーターモデル。¥590,000  J.M. WESTON

 

 

本記事は2018年12月7日に公開された記事を再掲載したものです。
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