IWC “Ingenieur”
クラシックな趣の、限定「インヂュニア」
July 2016
写真上:「インヂュニア・クロノグラフ“74th グッドウッド・メンバーズ・ミーティング”」
時計愛好家の中でも特に評価の高い、IWCの「インヂュニア」コレクションから、特別モデルが3本発表された。その舞台となったのは、3月に開催されたモータースポーツイベント「グッドウッド・メンバーズ・ミーティング」。1949年から66年にかけて、英国の南海岸地域にあるグッドウッド・ハウスの敷地内で毎年開催されていた伝説的レースイベントだ。それから長年、開催は見合わされてきたが、2014年に華麗な復活を遂げた。IWCは昨年より、この権威あるレースイベントの公式タイミング・パートナーを務めているのだ。
今回発表された特別モデルは、「インヂュニア・クロノグラフ“74thグッドウッド・メンバーズ・ミーティング”」「インヂュニア・クロノグラフ“ルドルフ・カラツィオラ”」「インヂュニア・クロノグラフ“W 125”」の3本。インヂュニアといっても、天才時計デザイナー、ジェラルド・ジェンタによる技術的なデザインアプローチとはまったく異なっており、よりクラシックでヴィンテージ感を備えた、1955年のファーストモデルを彷彿とさせる雰囲気を醸し出している。
さらにその気品を高めるのは、クラシックカーの内装を思わせるカーフスキン・ストラップ。いずれのモデルもエレガンスとスポーティが融合した優美なモデルだ。一方で、内部には新しい自社製キャリバー69370を搭載し、より高い精度と耐久性を持ち合わせているのが嬉しい。自社製のクロノグラフ・ムーブメントにもかかわらず、戦略的な価格設定をしているのも魅力的だ。3本とも限定生産。クルマ愛好家も唸る出来栄えとあって、争奪戦は必至だ。
「インヂュニア・クロノグラフ“74thグッドウッド・メンバーズ・ミーティング”」
スモールセコンドと積算計、タキメーター計を備えたダイヤルデザインは、スポーツカーのダッシュボードのようだ。グッドウッド・メンバーズ・ミーティングが第74回を迎えたことにちなんで、世界限定74本。自動巻き、18KRGケース、42mm。¥1,990,000(今秋発売予定)
「インヂュニア・クロノグラフ“ルドルフ・カラツィオラ”」
1930年代に活躍したドイツの伝説的レーサー、ルドルフ・カラツィオラに捧げるこのモデルは、ステンレススチールケースとスレートカラーダイヤルという組み合わせ。世界限定750本。自動巻き、SSケース、42mm。¥765,000(今秋発売予定)
「インヂュニア・クロノグラフ“W 125”」
メルセデス・ベンツのシルバー・アロー“W 125”をモチーフにした1本。チタニウムケースと白文字盤の組み合わせ、さらにブラックのカーフスキン・ストラップが、より一層スポーティさを引き立てている。世界限定750本。自動巻き、チタニウムケース、42mm。¥785,000(今秋発売予定)すべてIWC (IWC Tel.0120-05-1868)http://www.iwc.com/ja/