INVEST: 1971 FERRARI 365 GTB/4 DAYTONA

特別なフェラーリ・デイトナの落札価格は?

Monday, March 22nd, 2021

1970年代のフェラーリは急速に評価が高まっており、その中でもデイトナほど素晴らしいものはないと断言できる。

2017年にオークションに出品されたこのクルマは、まさに“特別な”一台だ。

 

 

 

by natasha drax

 

 

 

 

 1930年代にネバダ州にやってきたビル・ハラーは、すぐに成功を掴み、1950年代、60年代、そしてそれ以降も、アメリカ西部のカジノ業界を支配するに至った。資金力よりも、その熱意と決断力で、父親から500ドルで買った地味なビンゴ事業を、数百万ドル規模のカジノ帝国に拡大するまでに、そう時間はかからなかった。

 

 彼はカリスマ的な魅力、リベラルな政治信条、顧客や従業員から尊敬を集める能力などで際立っていた。しかし、彼の最大の遺産は、アメリカ、ネバダ州リノにある、200台の非常に珍しい自動車を集めた倉庫である。そこは現在では、国立自動車博物館となっている。

 

 ハラーは早くから世界最大の自動車コレクションを築こうとしており、一時は1,400台ものコレクションを所有していた。アメリカ初の自動車である1892年製のフィリオンから、ジョン・ウェインが所有していた1953年製の初期型コルベット、ジェームズ・ディーンの『理由なき反抗』のマーキュリー、そして何より、エルヴィス・プレスリーがかつて所有していた73年式キャデラック・エルドラドなど、信じられないほど多彩なコレクションが揃っている。

 

 その中でも彼が特に愛していたのが、フェラーリだった。それは、1971年製のフェラーリ365GTB/4デイトナが、“ハラー・ホットロッド”と呼ばれていることでも明らかだ。

 

 この特別なベルリネッタは、まさに唯一無二の存在だ。9インチのリアホイール、フレア状のホイールアーチ、オリジナルエンジンのアップグレードなど、レースカーにインスパイアされた数々のチューンアップが施されている。

 

 インテリアはイタリア製のベージュレザーで、“ネロ”ブラックのアクセント・ストライプが配されている。曲線を描くダッシュボードからは、3本スポークの革巻きステアリングホイールが伸びている。

 

 

 

 

 リトラクタブル・ヘッドライト、ボラーニ社製ホイールなどのアメリカ仕様が、グランドツアラーとしてのラグジュアリーなインテリアと好対照をなしている。

 

 グレン・ロバーツの手によってペイントとボディのレストアが完了したばかりのこのモデルは、レッドのボディとベージュのインテリアという時代を超越した組み合わせだ。完璧といえる流線型のフォルムを持っている。サザビーズによると、「サスペンションとフロントエンドの再構築に加えて、ピストン、ロッド、バルブ、タイミングチェーンを修復した」ということだ。

 

 

 

 

 このヴィンテージ・クラシックは、ほぼ工場出荷時の状態で提供され、その出力は、標準の352bhpではなく、386bhpというボーナスも付いている。

 

 一見しただけで、このデイトナが卓越した美しさを持ち、オリジナル・オーナーであるハラ―のクールなカリスマ性を醸し出していることがわかる。

 

 1970年代のフェラーリは、最近本当に人気が出てきており、(2017年の)8月に売りに出されるときには、特に高い評価を受けるのではないかと考えている。

 

 この“ハラ―・ホット・ロッド”デイトナは、ペブルビーチ・コンクール・デレガンスに合わせて2017年8月18~19日に開催されるサザビーズのオークションに出品される予定だ。

 

 

 

 

追記:この特別なフェラーリ デイトナは、2017年8月に行われたサザビーズのオークションにて、$685,000(約7,500万円/バイヤーズ・フィーを含む)にて落札された。今となっては、安いといえよう。