HOW TO SELECT YOUR FIRST CIGAR

初めてのシガーの選び方

August 2024

 

 

 

<時間>

 シガーに火をつけたら、1本を一度に喫煙しよう。火を消してカットし、再び吸ったりすることはしないほうがいい。続けて吸えない長さのシガーは最初から選ばず、吸いかけのシガーをそのまま放置するのも避けよう。

 

 1本のシガーを吸うためには、少なくとも10分、長い時には3時間以上もかかる。なので、最初は、ペティ・コロナやペティ・ロブストなど、短めのシガーから吸い始めることをおすすめする。喫煙時間が20~30分程度のものだ。多くの人はロブストなど喫煙時間が45分程度のものを選びがちだ。しかし繰り返しになるが、それらは十分に時間があるときのためのものだ。

 

 どのシガーを吸うか決めたら、そのシガーが適切な状態にあり、見た目も美しく保たれているかチェックしよう。ここでも、経験を積んだショップスタッフが、あなたの手助けをしてくれるだろう。

 

 

<ラッパー>

 ラッパーというのは、シガーの一番外側を包んでいる葉のことである。普通は、スムースで葉脈が目立たず、均一な色をしているものが使われる。非常に薄い葉であり、最も長く熟成される。ちょっとオイリーと感じるかもしれない。一般的には、暗色で油分の多いラッパーが好まれるようだ。その味は、見た目通りによいことが多い。

 

 ラッパーの色は、カンデラ(緑色)からオスクーロ(黒色)までバリエーションが多い。シガーのブランドごとに独特の色合いを持っているが、シガーの種類によっても違う。

 

 時おり、表面に暗いシミのようなものがあるが、これは心配しなくていい。乾燥過程における湿度が高く、糖分が残っているためにおこる現象だ。新鮮さのある乾いた吸いごたえを味わえるかもしれない。

 

 白い斑点は太陽の斑点と呼ばれ、栽培過程で自然についたものだ。見た目だけの問題で味には影響しない。緑の斑点も同様だ。カビではない。乾燥過程で他の葉と接触していたために、葉緑素が残ったのだ。

 

 

 

 

 次にチェックすべきはダメージだ。割れたり、ひびが入っているラッパーは避けるべきだ。いい店は決して傷んだシガーを売るようなことはしない。もし手持ちのシガーの中にひび割れているものがあっても、吸ってしまってかまわないが、もしシガーのフット(火をつける方)が球根上に膨らんでいるものがあったら、湿度が高すぎた証拠であり、そのシガーは吸わない方がいいだろう。

 

 最後のステップはコンディションのチェックだ。ショップの場合、スタッフに最適なものを選んでもらおう。もし、あなた自身がシガーを触ることを許された場合は、シガーは繊細で傷みやすいものゆえ、細心の注意を払うべきだ。チェックが終わったら、キチンと元の場所に戻すこと。もし強い香りのアフターシェーブ・ローションやハンドクリームなどを手に塗っていたり、手が汚れていたら、キチンと手を洗って、消毒するべきだ。いずれにせよ、なるべくスタッフにお願いするのがいい。

 

 通常シガーをチェックするときは、3つのポイントがある。フット、バンド、そしてヘッドだ(上図で示しているところ)。個人的に探すのは、触ったときの湿り気が多すぎず、また乾燥しすぎていないシガーだ。親指と人差し指の間に、柔らかな弾力を感じるものが最上だ。過度の圧力は必ずシガーを痛めてしまうので、決してやりすぎないこと。

 

 

<やるべきこと>

・とにかくお店の人にいろいろ聞いてみること。あなたが初心者であることを、スタッフに知らせよう。ビギナーには、どのブランドがいいかアドバイスしてくれる。また、取っつきにくい、クセのあるブランドをチョイスしてしまい、シガーそのものを嫌いになってしまうことを避けられる。

・ショップスタッフに、最初から予算を伝えよう。シガーは価格がすべてではないといったが、シガーは10ポンド(約1500円)以下のものから、5000ポンド(約71万円)以上するものまである。もちろん、それは初心者には高すぎる。

・スタッフに、どのくらいの時間をかけてシガーを吸うつもりか伝えよう。長過ぎるシガーを選んでしまい、途中で火を消して、また翌日吸ったりすることのないように。もうベストの状態ではないし、楽しめるものではない。

 

 

<やらぬべきこと>

・耳元で指に挟んだシガーを回転させないこと。(ギャングスター映画の見過ぎに違いない)

・フットやラッパーに匂いを嗅ぐために、シガーを鼻につけること。

・シガーに手を触れる際には、必ずショップスタッフの許可を取ること。扱いに慣れていないなら、すべてスタッフにまかせよう。万一シガーにダメージを与えてしまったら、料金を請求されても仕方がない。

 

Special Thanks to Edward and Eddie Sahakian of Davidoff of London

 


 

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