Grand Seiko Boutique Ginza-namiki
高級ブランド・エリアに、またひとつ新星「グランドセイコーフラッグシップブティック 銀座並木通り」
July 2023
text kentaro matsuo
2023年6月23日、東京・銀座の並木通り沿いに、「グランドセイコーフラッグシップブティック 銀座並木通り」がオープンした。国内随一の高級時計ブランド、グランドセイコーのすべてのコレクションと世界観を伝える大型店舗である。このエリアにはロレックスやリシャール・ミルなど、きら星のごとき時計ブランドのブティックが集まっているが、またひとつ新しい星が増えたというわけだ。
インテリアはホワイトと白木を基調とし、明るい雰囲気にまとめられている。気軽に店内を覗いて欲しいという配慮からだ。重厚さよりもライトネス重視である。ショップスタッフとのコミュニケーションも取りやすそうだ。
エントランスには円形のショーケースが置かれ、グランドセイコーの人気モデルがディスプレイされている。一番人気の白樺モデル「SLGH005」、ブランド初の機械式クロノグラフ「SLGC001」などを手に取ることができる。
グランドセイコー初のメカニカルクロノグラフ。毎秒10振動のハイビートクロノグラフムーブメント「キャリバー9SC5」を搭載し、10振動のメカニカルクロノとしては世界最長となる、約72時間のパワーリザーブを実現。ダイヤルは岩手山の山肌を表現したものだという。SLGC001 ケースサイズ:43.2mm径、ブライトチタンケース(一部セラミックス) ¥1,815,000
天井からは、きらきらと光る金属と細長い木を組み合わせたバーのオブジェが下げられている。よく見ると金属面はさまざまな方向を向いている。これはグランドセイコーのボディが持つ、面の輝きと多様性を表したものだそうだ。ショップのアイキャッチとして、軽やかな存在感を放っている。
水平に置かれたショーケースのほかに、壁には縦型のウィンドウも備え付けられている。これによって、より多くのバリエーションの時計を陳列することが可能になった。モデル同士を比較検討する際にも、わかりやすいディスプレイである。
2階にはサービスカウンターが設えられており、グランドセイコーの修理を請け負っている。新しくストラップを購入し、付け替えることも可能だ。オーナーは安心して時計を預けることができる。
店内には、商談用の個室も設けられている。VIPカスタマーは自分だけの空間で、納得行くまで説明を聞き、ゆったりとしたショッピングを楽しむことができる。高級ブランドを扱うラグジュアリー・ショップならではの配慮だ。
2階の奥にはプライベート・サロンのような空間が広がっている。顧客のためのイベントやパーティが開かれる予定だ。この店は単に時計を売るだけではなく、オーナー同士のコミュニケーションの場としても使われるのだ。
通りを向いたウィンドウには、グランドセイコーの略字を格子状に組み合わせたパネルが置かれている。店のところどころに、落ち着いた「和」の意匠が取り入れられている。
この店は、日本を代表する高級時計ブランド「グランドセイコー」の新しいフラッグシップとして、国内外からのカスタマーに愛される存在となるだろう。
グランドセイコーフラッグシップブティック 銀座並木通り
住所:東京都中央区銀座6-6-5
TEL. 03-6228-5918
営業時間:11:00~20:00(平日・土曜)、11:00~19:00(日曜・祝日)