G. BRUCE BOYER'S
TEN MENSWEAR COMMANDMENTS

全米一の服飾評論家
G.ブルース・ボイヤーが教える
紳士服の十戒

Tuesday, January 28th, 2020

G.ブルース・ボイヤーは、ファッションと紳士服の先駆者であり、全米ナンバーワンの呼び声高い紳士服飾評論家だ。

彼が提唱する、メンズウェアにおける神聖な10の掟とは?

 

by christian barker

 

 

 その謎めいた最初のイニシャルの所以を知っている人はほとんどいないが、メンズウェア界の人々の多くは、Gは“God(ゴッド)”のGだと知っている。 G.ブルース・ボイヤーは、サルトリア業界において、それほど尊敬されている。

 

 1970年代および80年代のタウン&カントリー誌、GQ誌およびエスクァイア誌のファッション・エディターであったブルースは、1985年に、男性のスタイルのバイブル『ELEGANCE, A Guide to Quality in Menswear』を発表した。

 

 ワシントンポストのレビューでは、“ボイヤーは、誰でも服を上手に着られると信じる、ファッションの民主主義者である。服装のチョイスについて、多くの有益な情報を提供してくれるが、厳格なルールを押し付けるわけではない”と論評された。

 

 私自身もボイヤーと仕事をするたびに、いつも完璧な仕事ぶりを見せつけられた。そしてここでも、彼は貴重な知識を教えてくれる。これらは彼が生涯をかけて得たメンズウェアの専門知識のエッセンスであり、後世のために石に刻まれた碑文に値する。これらは“ブルース・オールマイティ”ボイヤーの、紳士服における十戒である。

 

1)中国のことわざはいう。“最高のものを買えば、泣くのは一度だけで済む”と。上質な服は耐久性があり、常にスタイリッシュだ。許される中で最高のものを購入し、それを大切にメンテナンスしよう。妻やガールフレンドに服を捨てさせるな。本当のラグジュアリーとは、クオリティを理解することなのだ。

 

2)スポーツウェアがもたらす皮肉な結果に注意しよう。すなわち、スポーツウェアは多くの人々を、他のほとんどの種類のドレスウェアよりも、スポーティどころか、その反対に見せるということだ。

 

3)この世には、2種類のクレイジーな人々がいる。自分をナポレオンだと思っている人と、良いスーツを安く買えると思っている人だ。すべての買い物を、長期的な視点で考えよう。

 

4)お金さえあれば、誰でもいつでも洋服を買うことができるが、あなたが学び、獲得しなければならないスタイルは、それ自体が深く、洗練されたものだ。それはショップのウィンドウを覗いたり、単に流行のラベルを知っているだけでは、決して見つけられないものだ。

 

5)比較的新しい現象がある。それは、“スタイリッシュな”ブログサイトで見ることができる。まるで血塗られた競技会のように、我こそはと着飾った男たちだ。彼らは、まるで武器のように服を身につけるので、それらが快適に見えることはほとんどない。

 

6)人々は服がどのようにフィットすべきかについて話すが、フィットはナンセンスな概念だ。良い仕立て屋は、フィットではなく、“エフェクト(効果)”を生み出そうと努力する。均整の取れたプロポーションを生み出すエフェクトだ。肝心なのは、あなたの体の線を再現することではなく、美しいラインを形作ることである。

 

7)いかにもドレスアップしたように見せてはいけない。いくら時間と手間暇をかけたとしても、さらりと自然に着ているように見せなければならない。上流階級専門の人類学者として言えるのは、最高のドレッサーたちは、まるで彼らの服の中に住んでいるように見えるということだ。

 

8)“ワンサイズ”で、すべてに合うようなものはない。

 

9)売春宿の経営者がかつて私に言った。近道などない。あるのは熱意だけだ。

 

10)服は重要ではないと考える人もいれば、服がすべてだという人もいる。私は自分の著作とワードローブで、これらの両極端の間を歩むよう試みてきた。良いスーツは、がんや地球温暖化の解決にはならないが、自信を持って自分自身をプレゼンすることは重要だ。

 

 

Originally published on Men’s Top Tens.