ALCOHOL-FREE SPARKLING WINE, FRENCH BLOOM

「FRENCH BLOOM」から誕生した新世代のノンアルコール・スパークリングワイン

June 2024

現代のライフスタイルに寄り添うノンアルコール・スパークリングワインのブランドとして、世界で知名度を確立してきているフランス発の「FRENCH BLOOM(フレンチ・ブルーム)」。同ブランドが、美食に合う特別な一本を探求し、他に類を見ない希少なヴィンテージを世に送り出す。

 

 

text chiharu honjo

 

 

 

 

 FRENCH BLOOMは、有機栽培のシャルドネとピノ・ノワールから造られたアルコール度数0.0%のワインを造る2019年創設のブランド。開発したノンアルコールのスパークリングワイン「Le Blanc(ル・ブラン)」と「Le Rosé(ル・ロゼ)」は、発売時から世界的に高い評価を受け、2022年にワールド スパークリング ワイン アワードで「The World’s Best Alcohol-Free」に選ばれ、同様の栄誉を2023年も受賞。さらに同年のアメリカ ワイン アワードでは金メダルを獲得し、今では世界32か国で展開しているほど名を馳せた。

 

 世界のアラン・デュカスのレストランで提供されている他、フランスではパラスホテルのシュヴァル・ブランやフォーシーズンズ ホテル ジョルジュ サンク パリ、ロンドンで名高いザ サヴォイホテルやプライベートクラブのAnnabel’s、ニューヨークで歴史のあるザ カーライルホテルなどで愛飲されている。日本では、ザ・リッツカールトンホテルや、ホテル 東京エディションで飲むことが可能だ。

 

 

マギー・フレールジャン・テタンジェ氏(左)とコンスタンス・ジャブロンスキー氏(右)。

 

 

 

 ノンアルコールのスパークリングワインを創始するきっかけとなったのは、健康的なライフスタイルを提唱する二人の女性、マギー・フレールジャン・テタンジェ氏とコンスタンス・ジャブロンスキー氏の出会いによる。

 

 マギーは、ミシュランガイドでのキャリアを通じて世界の名だたるレストランを訪れてきたが、妊娠時に食事でペアリングしたいノンアルコールのドリンクがなく、社交の場から疎外されていると感じたという。一方コンスタンスは、トップモデルとして世界中を飛び回る多忙なライフスタイルを送る中、理想的なヘルシーライフを見つけるために洗練されたノンアルコールのドリンクを必要としていた。ニューヨークで出会った二人はパリで再会し、ブランドを立ちあげるべくタッグを組んだ。

 

 そして、マギーの夫でシャンパーニュやコニャック造りの経験と知識が豊富なロドルフ・フレールジャン=テタンジェ氏がCEOとなり、長年クリュッグ・シャンパーニュの醸造責任者として活躍したカール・エリーヌ氏も加わることでメンバーが集結。こうしてエレガントで一味違うノンアルコール・スパークリングワインが誕生した。

 

 

「Le Blanc(ル・ブラン)」750ml ¥6,372 ビーガン、オーガニック、ハラール認定

 

 

「Le Rosé(ル・ロゼ)」750ml ¥6,372 ビーガン、オーガニック、ハラール認定

 

 

 

 自然との調和を何よりも大切にしている同ブランドのスパークリングワインは、亜硫酸塩、保存料、添加糖、人工着色料を一切含まず、動物性食品を使用していない100%ナチュラルでオーガニックな原材料から作られることで知られる。

 

 フランスで最も優れた有機栽培を誇るラングドック地方から選りすぐりの有機シャルドネを収穫し、オーク樽で発酵。このオーガニックシャルドネとピノ・ノワールのワインに脱アルコール処理を施すことで、クオリティの高い味わいの「Le Blanc」と「Le Rosé」が生まれた。

 

 

フランス・ラングドック地方のぶどう畑。

 

 

 

 そして更なる高みを目指すべく、世界でも希少で革新的なヴィンテージのノンアルコール「La Cuvée Vintage 2022(ラ・キュヴェ・ヴィンテージ 2022)」を造ることに着手。CEOのロドルフ氏は、脱アルコール処理が想像以上に大変な作業だったと次のように語った。

 

「美味しいワインからアルコールを抜いたら美味しくなるわけではないのです。複雑性を持ったノンアルコールワインを目指してから辿り着くまでに、4年もの歳月がかかりました。アルコールを抜くことで60%の香りが失われるため、ワインの製造過程を一から見直す必要があったからです」

 

「まず大切にしたのは、ワインの香り。そして色調と口の中の舌触り、最後に残る余韻の長さにもこだわりました。様々なプロセスを経た後、低い温度で丁寧に3回蒸溜することで目指していたワインの香りに辿り着くことができました。また、酸化防止剤など一切入っていないため、ワインのように20年熟成させるといったことはできません。ヴィンテージのシャンパーニュと同じような香りと味わいを愉しめるピークに達した時点で、すぐに飲めるように造っています」

 

「研究開発チームはシャンパーニュやコニャック界で活躍した醸造責任者に加え、世界で最もミシュランの星を獲得したシェフと仕事をするソムリエなどで構成しています。作業は難しいですが、同時に面白くもありました」

 

 

「La Cuvée Vintage 2022(ラ・キュヴェ・ヴィンテージ 2022)」(6月下旬発売予定)¥18,144

 

 

 

 今夏ついに、世界でも希少で革新的なヴィンテージのノンアルコール「La Cuvée Vintage 2022」が公開される。アルコール度数が0.0%でありながらも複雑な香りと味わいの構造を備えた、これまでにない見事な味わいのノンアルコールワインだ。ノンアルコールのスパークリンワインのヴィンテージとしては世界でも希少な存在で、ワイン愛好家や美食家も注目している。

 

 世界最優秀ソムリエ2023のライモンズ・トムソンス氏は、「アルコールフリーにしては素晴らしい口当たりと余韻の長さがあり、良い濃度を持ち、ノンアルコールのスパークリングワインの優れた例であり、素晴らしい複雑さと深みがある」と高く評価した。

 

 

 

 

 近年、スポーツ選手や信仰だけでなく、ベジタリアンやビーガン、ハラールといった主義、ウェルネス志向など多様な考え方からアルコールを控える人が増え、“ポジティブにノンアルコールを選択する”というスタイルに関心が高まっている。

 

 欧米では、酒は飲めるがあえて飲まない“ソバーキュリオス”や、アルコールもノンアルコールも嗜むことで摂取量を減らす“フレキシドリンカー”という価値観が若者の間で広まっており、飲酒方法にも新世代がやってきた。FRENCH BLOOMのカロリーは、グラス1杯のシャンパーニュやワインの約1/5だというから、アルコールが飲める人も飲めない人もウェルネスなライフスタイルにマインドを変える良いきっかけになるだろう。

 

 

FRENCH BLOOM

https://jp.frenchbloom.com/

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