FERRARI "Riserva Bruno Lunelli 2006"

世界6891本限定のスプマンテとともに紐解く イタリアで愛されているフェッラーリの魅力!

December 2023

text yuko fujita

 

 

 

 

 ミラノ中央駅から高速鉄道フレッチャロッサで約2時間30分(本数は少ないが直で行けるものもあり)行った先は、イタリア最北部の州トレンティーノ=アルト・アディジェの州都トレントだ。駅からタクシーで約10分向かった先に、イタリアの最も偉大なスプマンテ「フェッラーリ」の本社がある。

 

 フェッラーリのスプマンテは、イタリア大統領官邸をはじめ、国外のイタリア大使館での公式晩餐会でサーブされており、スポーツ、ファッション、エンターテインメントの世界においても欠かせない、イタリアの華あるスプマンテの象徴だ。2021年からはFormula 1®グランプリのオフィシャルパートナーを務めており、表彰台で使用される“勝利”のスプマンテとして多くの人に知られるようになった。

 

「フェッラーリのスプマンテはこれまでも大変多くの場で親しまれてきました。1982年にイタリアがワールドカップで優勝したとき、スタジアムでの祝杯に使われたのはフェッラーリのスプマンテでしたし、日本ではあまり知られていないと思いますが、テレビ界のアカデミー賞と称されるエミー賞の授賞式でも、受賞者・参列者たちはフェッラーリで乾杯しています。が、F1の公式スポンサーになったことで、さらに多くの人にフェッラーリの魅力を知ってもらえるようになりました。それは、私たちにとって、とても喜ばしく誇らしいことです」と、3代目CEOのマッテオ・ルネッリ氏。

 

「創業者のジュリオ・フェッラーリがシャルドネの生産がこの土地にふさわしいことを発見してくれたのがすべての始まりだと思っています。また、会社を引き継いだ祖父のブルーノ・ルネッリはそれまでの高い品質を保ちながら、生産量を飛躍的に伸ばすことに成功しました。今あるのは、ふたりの功績あったからに他なりません。イタリアは歴史があっての現在があり、それはフェッラーリのスプマンテにおいても同様です。私たちは偉大なふたりの先人に感謝しながら、1本1本のワインにたっぷりの愛情を注いで造っています」

 

 

朝夕の寒暖の差が激しいトレントの山々の斜面に120haの畑を所有し、オーガニック農法に徹底してこだわっている。

 

 

 

 フェッラーリの歴史は、フランスでぶどう栽培を学んだ創業者のジュリオ・フェッラーリが、気候と土壌がシャンパーニュ地方に近いトレントでシャンパーニュ式の瓶内二次発酵製法(メトド・クラッシコ)を採用し、1902年に創業した。

 

 1952年、後継者がいなかったジュリオ・フェッラーリは、市内でエノテカを営んでいた実直なブルーノ・ルネッリに会社を託した。年間生産本数1万本に満たなかったフェッラーリは、高い品質を頑なに守りながら、ルネッリ家の経営のもと、今や年間生産本数680万本を誇るまでに成長を遂げたのだ。

 

 

トレント市内でエノテカを経営していたブルーノ・ルネッリは1906年の生まれ。1952年にジュリオ・フェッラーリから会社を引き継ぎ、そこから事業は飛躍的成長を遂げた。

 

 

2003年からフェッラーリの3代目として舵を取るCEOのマッテオ・ルネッリ氏。左は創業者の名を冠し、10年の熟成期間を経てリリースされる「ジュリオ・フェッラーリ・リゼルヴァ・デル・フォンダトーレ」。

 

 

 

 

ブルーノ・ルネッリの生誕100年と

創業120周年を記念したスペシャルキュヴェ

 

 

 さて、そのフェッラーリに、1995年以来となるトップキュヴェのセカンドヴィンテージ「フェッラーリ・リゼルヴァ・ブルーノ・ルネッリ 2006」が登場した。

 

 ブルーノ・ルネッリの生誕100周年とフェッラーリの創業120周年を記念したヴィンテージでもあり、世界6891本限定の、NFTとも結びついている貴重なコレクターズアイテムである。

 

「こちらのボトルの底面はコマのように尖った特殊な形状をしており、すべての工程を職人が手作業で大切に扱い作り上げた芸術作品です。そしてこの特殊な形状のため、テーブルに立てて置くことができません。しかし、スパークリングワインなので、アイスクーラーに入って冷えているか、セラーで静かに寝かせられているか、はたまた人間が手でサーブするかで事足りるので、テーブルに立てる必要はないのです。私たちの遊び心も込められていますが、「常に手で大切に扱っていただきたい」といった意味合いを込めてこのようなボトルデザインにしたのです」とマッテオ・ルネッリ氏。

 

 

こちらが「フェッラーリ・リゼルヴァ・ブルーノ・ルネッリ2006」のボトルの底面。大切に愛されてほしいという思いを込められての形状でもある。

 

 

 

 山腹にあるシャルドネの畑の厳格な区画選定、見事なアッサンブラージュ、16年間の熟成を経た「フェッラーリ・リゼルヴァ・ブルーノ・ルネッリ2006」は、複雑で深みがあり、成熟していながらとても優美で、力強さとフィネスが見事に同居している。フェッラーリの成功の道を拓いた偉大なブルーノ・ルネッリを象徴する、唯一無二、偉大なスプマンテなのだ。

 

 

Ferrari Riserva Bruno Lunelli 2006

偉大なるブルーノ・ルネッリをオマージュしたこちらはボトルの底面がコマのように尖っており、芸術作品のような美しさを誇る。16年の長期熟成を経て世に出たシャルドネ100%のコレクターズ・スプマンテで、世界限定6891本、日本への入荷は僅か100本。イタリアのワインでは初めてブロックチェーンを用い、NFTと結び付けている。

 

 

 

 

フェッラーリが提案する新スタイル

“ピッツァ・エ・ボッリチーネ”とは?

 

 

 さて、イタリアでピッツァを食べる際は、ビールかコーラを合わせるのが伝統で、ワインを合わせる人はかなりの少数派だったが、従来のクラシックの“重たい”ピッツァから薄く軽やかに進化させたピッツァが人気を席巻している昨今、こだわりのクラフトビールやワインを合わせるのがお洒落なピッツェリアでの一大潮流になっている。そらにその先をいく流れとして、“Pizza&Bollicine(ピッツァ・エ・ボッリチーネ)”が脚光を浴びている(ボッリチーネはイタリア語で泡の意)。

 

 

こだわりのモダンなピッツァに“泡”を合わせて食事をスタイリッシュに楽しむのが、“ピッツァ・エ・ボッリチーネ”。

 

 

 

「幸運にも、フェッラーリは和食を始め、食中酒としてさまざまな料理に合わせることができます。特に昨今イタリアで大人気となっているモダンなピッツァとはとても合わせやすいんです。イタリアの有名ないくつかの有名なピッツェリアの協力のもと、フェッラーリとして“ピッツァ・エ・ボッリチーネ”を提案しているのですが、これがイタリアの中で新しい流れとして広まってきている状況なんです」

 

 

 イタリアのピッツェリアは、クラシックな内装よりもモダンな雰囲気の店内が多い。そういったピッツェリアで(ときに斬新で)洗練されたピッツァをスタイリッシュに楽しむのが新潮流だ。ピッツァ・エ・ボッリチーネは、これから日本でも十分に浸透していくのではないかな?

 

 

トレント市内にあるPizzeria da Albertは、イタリアのピッツェリアTop30にランクインするほどの実力派で、高品質な食材で、ピッツァをスタイリッシュに楽しむのをウリとしている。同店の食中酒として提案されているのがフェッラーリで、相性のよさも手伝って“ピッツァ・エ・ボッリチーネ”はとても人気の組み合わせとなっている。

 

 

自分も“ピッツァ・エ・ボッリチーネ”をトレントで楽しんでみた。イタリアの国民食をスタイリッシュに楽しむのに、フェッラーリは最高の相棒であることを実感! 日本でももっと広まってほしいなぁ!

 

 

 

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