CROCKETT & JONES: START-UPS & SLIP-ONS
クロケット&ジョーンズの
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May 2020
1870年代初頭、義理の兄弟、ジェームズ・クロケットとチャールズ・ジョーンズは、クリッカー(靴のアッパーを切り出す職人)としての仕事からの収入を、ほとんど稼げずにいた。自らの靴工房を設立することを夢見ていたが、それは不可能に思えた。
幸いなことに、その数世紀前、ロンドンの裕福な布商人であり政治家だったトーマス・ホワイト卿は、“チャリティをして、皆に尊敬されたい”という強い衝動を持っていた。
彼は豊富な資産を利用してオックスフォードにセント・ジョンズ・カレッジを設立し、多数の奨学金に資金を提供し、マーチャント・テイラーズ・スクールの設立を支援した(そのおかげでホワイトは、チューダー時代のフォーブス誌の前身である、年鑑“アニュアル・ヒーローズ・オブ・フィランソロフィー”において、1592年“九偉人”に選ばれた)。
さらに、クロケット&ジョーンズにとって幸運なことに、ホワイトは“ノーサンプトンとコベントリーの町で、人柄の良い若者たちが、自分たちで事業を立ち上げること”を奨励することを目的として、その名を冠した基金を設立した。
現在も“サー・トーマス・ホワイト・ローン・チャリティ”として運営されており、レスターシャー周辺の企業に、最大20,000ポンドの無利子の資金を提供している。
1879年に、基金はクロケットとジョーンズにそれぞれ100ポンドを付与し、ふたりは20人のスタッフを雇用する小さな工房を開設することができた。
1890年代に、現在も使用されているグッドイヤー・ウェルテッド製法を採用することで、クロケット&ジョーンズは、高品質な靴の生産量を急速に増やし、需要の増加に対応するために敷地を拡大した。ビジネスはさらに成長し、ノーサンプトン最大のシューメーカーのひとつになった。