Claudio Marchisio & Giorgio Grassi Damiani Interview
クラウディオ・マルキージオ、ジョルジョ・グラッシ・ダミアーニ インタビュー
セリエAのスター選手は
ダミアーニで妻への贈り物を選ぶ
June 2018
このヴァレンツァという街はとてもユニークで、1000社を超えるジュエリーメーカーが集結し、2万人足らずの住人のほとんどがジュエリー産業に従事している。イタリアは世界屈指のジュエリー輸出国であるが、そのイタリアの中でも屈指のジュエリー生産地が、ヴァレンツァというごく小さな「宝石の街」なのである。ダミアーニはこの地で1924年に創業。現在は創業者の孫であるグィド、シルヴィア、ジョルジョの三兄弟によって率いられている、昔ながらのファミリー企業だ。
「今やインターナショナルジュエラーの多くは、メガブランドグループの傘下に入ってしまった。我々のような家族経営は少数派だ。ダミアーニがファミリーの結束のもとにビジネスを大きくし続けることができたのは、受け継いだDNAを大切にしつつ、イノベーションや改革、新たなチャレンジに対していつもポジティブでいたからだと思う」とジョルジョ。
ジョルジョがいつも身に付けている「ディ・サイド」のネックレス。
アイコニックなコレクション「ディ・サイド」のネックレスをつけているというジョルジョ。クラウディオは「ベル エポック」コレクションのクロスネックレスや、ユヴェントスカラーのブラック&ホワイトのブレスレットを好んでつけているという。妻への贈り物にダミアーニのジュエリーをよく選ぶ、と言うクラウディオに、ジュエリーの贈り方のコツを聞いてみた。
「誕生日や結婚記念日に贈るのもいいんだけれど、あえて何でもない日に、思いがけないタイミングで贈るのが僕は好きだな。その方がサプライズになるしね。だから記念日の前にジュエリーを探し回るというよりは、いつもジュエリーに親しんでいて、いいものに出会ったらそれを贈る、という感じだね」
いつかはジュエリーのデザインも手がけてみたいというクラウディオ。ユヴェントスきってのファッショニスタであり、こだわりの男でもある彼は「やるならじっくり時間をかけて、すごく質の高いものを生み出したいね。そうでなくちゃやる意味がない」と語り、ジョルジョは「こっちはいつでもスタートできるよ」と応える。
「僕のホームタウン、トリノは2006年の冬期オリンピックを機会にいろんなことが大きく変わった。近代的で大きな建造物がいくつも建ってね。2020年のオリンピックを機会に、東京がどう変わるのか興味深いよ」と、クラウディオ。
多忙なスター選手、クラウディオ・マルキージオが次に日本を訪れるのはいつになるだろう。ダミアーニとのコラボレーションジュエリーがそう遠くない日に実現し、そのお披露目のためにまたきっと来日してくれると願いたい。
ダミアーニ 銀座タワー
Tel:03-5537-3336
Claudio Marchisio /クラウディオ・マルキージオ
セリエA、ユヴェントス所属のイタリア代表ミッドフィールダーで「ユヴェントスのプリンチペ(王子)」の愛称で親しまれる選手。ファッションとワインをこよなく愛し、寿司レストランの経営でビジネス面での才能も開花させている。
Giorgio Grassi Damiani / ジョルジョ・グラッシ・ダミアーニ
ダミアーニ家の3代目であり、副社長でもある。ダミアーニは長兄のグィドが社長をつとめ、姉シルヴィアがグループの広報とイメージ戦略を担当。ジョルジョは製造部門を担い、シルヴィアとともにデザインにも携わる。過去には中田英寿とともに、東日本大震災の被災地支援を目的としたチャリティも行った。