6度の世界記録を樹立した
コレクション最新作

　ローマの類い稀なるハイジュエラー・ブルガリは、”極薄”ラグジュアリーウォッチの雄だ。2014年からスタートした「オクトフィニッシモ」コレクションで、この6年間のほぼ毎年、世界記録を樹立している。通常何年もかかるような開発を、毎年のように発表できるのは驚くべき偉業であり、同社の技術力の高さの証左であろう。

 

 

 

 

　昨年秋から発売されている最新作「オクト フィニッシモ トゥールビヨン クロノグラフ スケルトン オートマティック」もまた、世界最薄の自動巻きの系譜を受け継ぎ、再び世界記録の金字塔を打ち立てたモデルとなった。

 

 

 

 

　シングルプッシュクロノグラフとトゥールビヨンの機能を組み合わせ、ペリフェラルローターで駆動するマニュファクチュールムーブメント「BVL 388 キャリバー」を搭載。複雑機構を搭載しているにもかかわらず、ムーブメントの厚さはわずか3.5mm。このムーブメントを、やはり極薄の7.4mmケースに収めている。革新的な開発は、最高の性能を保証する水平クラッチやコラムホイールなど極めて精巧な技術的ソリューションを享受できたことで実現したという。

 

 

 

 

　ダイヤルの3時位置と9時位置にはクロノグラフのふたつのカウンター、6時位置にトゥールビヨンを搭載。スケルトン加工が施されているので、芸術作品のような美しいムーブメントの複雑な動きを前面からすべて見ることができる。もちろん、シースルーバックから堪能することもできる。

 

 

 

 

　記録ばかりが目に行きがちだが、単に薄くするだけでなく、その審美性も素晴らしい。丸みを帯びたアイコニックな八角形のデザインの42mmのケースは実にエレガント。素材はグレード5チタンを採用し、クラウンとプッシュボタン、ブレスレットには全てマットなサンドブラスト加工を施すことで、非常に洗練された都会的な表情をもたらしている。

 

 

 

 

　ブレスレットの装着感も優れており、極薄ケースと相まって、腕のカーブに見事にフィットする。シャツの袖口にも干渉しにくいため、スーツスタイルには特に相性が良いだろう。これだけの複雑機構を搭載しているにもかかわらず、実用性を備えるので普段から使用できるのが嬉しい。ブルガリの美学が存分に込められた傑作の誕生である。

 

 

 

「オクト フィニッシモ トゥールビヨン クロノグラフ スケルトン オートマティック」

世界限定50本。自動巻き、Tiケース、42mm。¥15,840,000

 

 

ブルガリ ジャパン

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