Blancpain Unveils New Fifty Fathoms 38mm
海洋保護活動と共鳴するブランパンの新たな一歩
August 2025
現存する世界最古の時計ブランド、ブランパンが、現代ダイバーズウォッチの礎を築いたアイコン「フィフティ ファゾムス」に新たな解釈を加えた38mmモデルを発表。その美と哲学を余すところなく紹介された展示イベントでは、ブランパンもサポートするダイビング教育機関PADIによる環境保護活動のプレゼンテーションも行われた。
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1953年に誕生したブランパンの「フィフティ ファゾムス」は、逆回転防止ベゼルや高い防水性など、現代のダイバーズウォッチにおける重要な機構を先駆的に備えた伝説的なモデルであり、今日でも高く評価される傑作だ。創業290周年を迎えた今年は、同コレクションに新たな解釈を加えた38mmケースの「フィフティファゾムス オートマティック」が発表された。
この最新作は、オリジナルのデザインコードを受け継ぎながらも、ジェンダーレスな38mmサイズを採用することで、より軽快で洗練された佇まいを実現。中でもTHE RAKEがとりわけ注目したいのが、マザーオブパール文字盤を備えたゴールドモデルだ。角度によって表情を変える繊細な輝きは、水面に揺れる光を思わせ、ブランパンが培ってきた“海との深い結びつき”をエレガントに物語っている。
18Kレッドゴールド製ケースにスモーキーなブラックのマザーオブパール文字盤の組み合わせが新鮮。「フィフティ ファゾムス オートマティック」自動巻き、18KRGケース、38mm ¥4,818,000 Blancpain
新作の発表にあわせて、ブランパン ブティック 銀座にて展示イベントが開催された。会場では女性水中写真家のジェイド・ホクスバーゲンによる海洋写真が空間を彩り、幻想的な海の世界を体感できるような演出が施された。また、フィフティ ファゾムスのさまざまな現行モデルも並び、コレクションの魅力を目の当たりにできる場となった。
さらに、ブランパンが長年取り組んできた環境保護活動のひとつ——世界最大のダイビング教育機関であるPADI®とのパートナーシップについても紹介がなされた。両者が協力して推進する「Adopt The Blue(アダプト・ザ・ブルー)」は、ダイブセンターやインストラクターが「守りたい水域」を選定・宣言し、そのエリアを継続的に保全していくという取り組みだ。ブランパンはこの活動の創設パートナーとして参画し、2030年までに世界の海洋の30%を保護するという目標に貢献している。
イベントでは、PADIのサステナビリティ・ストラテジストである林詩琳氏が、このプログラムの意義と進展についてプレゼンテーションを行った。また、PADIのアンバサダー「AmbassaDiver™」である東 真七水氏からは、水中清掃などの自身の活動を通じた現場の声が共有され、来場者の関心を大いに引きつけた。

ダイビング教育機関PADI®のサステナビリティ・ストラテジスト、林詩琳氏。
ブランパンは、美しい時計を作るブランドであると同時に、“海を守る意志”を体現するブランドでもある。最新作「フィフティ ファゾムス オートマティック」は、その歴史に裏打ちされた技術と美学、そして海洋環境への責任という精神を象徴する1本といえる。
ブランパン
ブランパン ブティック 銀座
www.blancpain.com/ja/points-sale/blancpain-boutique-ginza-nicolas-g-hayek-center










