BENTLEY THE NEW FLYING SPUR
飛ばせる、雲の絨毯
February 2020
ベントレーの主力モデル、フライングスパーがフルモデルチェンジした。
ドライバーズカーとしても、ショーファードリブンとしても使える
世界最高の4ドア・グランドツアラーを、モータージャーナリスト、九島辰也がリポートする。
text tatsuya kushima
BENTLEY FLYING SPUR
3世代目となった、ベントレーのラグジュアリー・グランドツアラー。スポーツ・セダンとモダン・リムジンのふたつの顔を併せ持つ。フロントには格納式のマスコット“フライングB”が輝く。全長×全幅×全高:5316×2220×1484mm(本国値)、エンジン:6.0LW12ツインターボ、最高出力:635ps@6000rpm、最高速度:333km/h 0-100km/h/3.8秒 ¥26,158,000~(税込) Bentley(ベントレーコール Tel.0120-97-7797)
英国的ジェントルマンライフには欠かせないブランド、ベントレー。サヴィル・ロウからほど近いバークレースクエアにあるディーラーはまさにそんな雰囲気で、日々多くのジェントルマンたちが出入りしている。
そのベントレーに新たな仲間が加わった。フルモデルチェンジしたフライングスパーだ。ショーファードリブンにも使える4ドアサルーンだけにその人気は高く、今回のモデルチェンジは多くの人が待ち望んでいた。
新型はご覧のように2ドアのコンチネンタルGTをストレッチした格好だ。ホイールベースを130mm伸ばし、リアサイドにドアを付けた。なので、パワーソースは同じW12気筒。最高出力は635psで、最大トルクは900Nmを発揮する。最高速度333km/hを含め尋常ではない領域にある。
ただ、フライングスパーの個性はしっかり受け継いでいて、乗り心地の快適さは際立つ。ロングホイールになったこともそうだが、エアサスペンションの設定も専用チューンした。これは今回実際にモナコを起点にコート・ダジュール周辺をテストドライブして体感できた。ハイウェイをかなりの高速域で巡航しても、ドライバーはもちろんバックシートの主も疲れ知らずといったところ。キャビンはフラットに保たれ、雲の絨毯に乗っているような気分になる。
新型はインターフェイスが進化しているのも見逃せない。従来型ではできなかったことがタッチスクリーンでさらりと操作できるようになった。この辺はぜひリアルにご体感を。
といったのが南フランスでのファーストインプレッション。スタイリングは落ち着きのある4ドアサルーンながらリアフェンダーの膨らみがスポーティさを醸し出す。そこはベントレー流。申し遅れましたが、ワインディングでの走りはまさにソレ。モードを切り替えれば2ドアクーペ並みの身のこなしを見せる。彼らの真骨頂はやはりそこに根付いている。
伝統の英国的世界観に満ち溢れたインテリア。レザーやウッドの仕上がりは超一流で、すべて英国クルーにある本社工場で職人の手により造られる。色や素材の選択肢は豊富でヘッドライナーだけでも15 色ある他、パノラミックガラスルーフまで選択できる。リアシートにはタッチ式コントローラーを用意。ブラインド、マッサージ、温度調整なども操作可能だ。
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