ALIVE IN TIME through the FIVE SENSES

コーヒーは、食べるもの!? グランドセイコーが仕掛けたイベントにて

September 2023

text kentaro matsuo

 

 

 

 

 

 コーヒーといえば、飲み物。この常識が覆されつつある。料理に使う、調味料・食材としてのコーヒーに注目が集まっているのだ。

 

 去る9月某日、東京・表参道にて、そんな最先端の食の世界を体験するイベントが行われた。日本を代表する高級ウォッチ、グランドセイコーが仕掛けた「ALIVE IN TIME through the FIVE SENSES」である。

 

 

 

 

 このイベントの目的は、グランドセイコーのクラフトマンシップと革新性を、五感を通じて体感してもらうことである。

 

 視覚エリアでは、グランドセイコーの精緻なパーツやムーブメントが展示され、水のゆらめきやきらめきをイメージした映像が流されていた。

 

 

 

 

 聴覚エリアでは、無数の光がきらめくトンネルが設置され、グランドセイコー初のコンプリケーション機構「コンスタントフォース トゥールビヨン」を搭載したKodoの時を刻む音が流れされていた。

 

 

 

 

 触覚エリアでは、光と影によって演出された空間で、グランドセイコーの腕時計を実際に腕に装着し、着け心地を体感することができた。

 

 

 

 

 そして、味覚・嗅覚エリアにはカウンターが設えられ、コーヒーを使った最先端のキュイジーヌが提供された。

 

 調理を担当したのは、「アジアのベストレストラン50」で1位となり、ミシュラン2つ星を獲得した外苑前「傅」の長谷川在佑氏(左)。バリスタは「KOFFEE MAMEYA」を世界各国に展開し、コーヒーの地平を切り拓く國友栄一氏(右)である。

 

 

 

 

 スターターとして供されたのは、「エチオピア:ゲシャビレッジ オマ/コールドブリュー」。

 

 ゲシャ(ゲイシャともいわれる)はコーヒーの品種であり、エチオピアのゲシャ村に自生していたものだという。その際立った香りから、近年高級コーヒー豆として一大ブームを巻き起こしている(あのスターバックスでは、250gで8,900円という驚くべき高値で売られている)。

 

 これをコールドブリュー(水出し)にて抽出した一杯である。水出しならではの、すっきりとした味わいが口中に広がる。これがスープ代わりというわけだ。

 

 

 

 

 二皿目は、「トマト/パッションフルーツ/じゅんさい」と「エチオピア:ゲシャビレッジ オマ/ミルクブリュー」。

 

 これはワインにおけるマリアージュのように、コーヒーと料理を同時に飲み食べるのだ。酸味のきいたトマトやパッションフルーツを盛った一皿に、苦味のあるコーヒーが合うのかどうか、はなはだ疑問だったが、一口食べてみて驚いた。これが予想外にしっくりくるのだ。

 

 ちなみにミルクブリューというのは、冷たいミルクでコーヒーを抽出すること。1年ほど前に、日本にて開発された新しい抽出法である。シェフいわく、東南アジアには酸味とミルク味を合わせた料理があり、それらをヒントにして創作したという。

 

 

 

 

 三皿目は、「牛/茄子/茗荷/ネギ」と「エチオピア:ゲシャビレッジ オマ/ハンドドリップ」。

 

 最高級の和牛をコーヒーの風味で食す試みである。皿に引いてある出汁は、ポン酢とコーヒーを混ぜたものだ。コーヒーは、ミルクブリューしたものを再びネルドリップし、透明で琥珀色に輝く液体を濾し落としたもの。ゲシャ豆の持つ旨味を最高度に引き出している。これまたポン酢の酸味とコーヒーの苦味が不思議なほど合うのだ。

 

 コーヒーといえば、単体で楽しんだり、甘い菓子と合わせるものだと思っていたが、今回のイベントで、食材としても無限の可能性を秘めていることが証明された。バリスタ國友氏は、ローストした豆をぬか床に漬けて、漬けものとして食すことにもチャレンジしているという。

 

 

 

 

 不可能ともいえる挑戦のすえに出来上がったのが、今回の和食とコーヒーのマリアージュであった。クラフツマンシップと革新という、相反する要素を高い次元で両立させている。

 

 それはグランドセイコーが追い求める世界観を、見事に表現したものでもあったのだ。

<本連載の過去記事は以下より>

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