ALFONSO SIRICA “Suit & Jacket”

ナポリ仕立てのオールドスクール

Monday, October 5th, 2020

photography jun udagawa   styling akihiro shikata

 

 

 

工房はサレルノ県サン ヴァレンティーノトーリオの長閑な農業地帯にある。1962年生まれ、10歳でこの道に入ったアルフォンソ・シリカ氏は、昔の文献を紐解いたりと研究熱心。だからこそ旧き良き時代のナポリの服の薫りが漂っているのだ。キャメルカラーのジャケット¥400,000、ネイビーストライプスーツ¥350,000 both by Alfonso Sirica / Isetan Shinjuku(伊勢丹新宿店 Tel.03-3352-1111)

 

 

 

 特にプレタポルテにおいて顕著だが、最近はナポリの仕立てのクリーン化が進んでいて、ブランドの視線はインターナショナルの市場一直線である。それゆえナポリ感を前面に出した濃い仕立てはあまり見かけなくなっているのだが、そんな中で結構なナポリ的土着感を醸し出し続けているのが、アルフォンソ シリカだ。

 

 彼の服はもともと完成度が非常に高く、仕事の内容を考えれば価格はとても良心的であり、それに加えてこんな中でも自身の美意識を貫いているところが評価されたのか、昨今人気が急上昇中だ。

 

 ゴージラインのカーブ、袖付け、ダブルステッチの表現手法は古典的なナポリだし、バルカポケットひとつとっても味わい深い。そこに今の素材をのせたこちら、今季買い足す一着として面白い!