Wednesday, October 28th, 2020

馬モチーフから覗く
見事なメカニズム

 エルメスから秋冬の新作時計が発表された。中でも「《アルソー リフト》トゥールビヨン・ミニッツリピーター」は、エルメスらしさとクラフツマンシップが見事に融合した意欲作である。

 ダイヤルにはケースのカーブに沿うように馬をモチーフとした形状のスケルトン部分があり、目を奪われる。ここでは2本のゴングを備えたミニッツリピーター機構を見ることができる。長い歴史を持つこのコンプリケーションに、さらにもうひとつの複雑機構「フライング・トゥールビヨン」も搭載されており、6時位置の丸窓から垣間見れる。二重の「H」を象ったこのトゥールビヨンは、フォーブル・サントノーレのブティックの象徴的なモチーフから着想を得てデザインされたものだ。

 ムーブメントは、エルメス・マニュファクチュールH1924。サファイアクリスタル製のケースバックからもこの芸術作品を眺めることができる。ピンクゴールド製とホワイトゴールド製のふたつのバリエーションがあり、前者がホワイト、後者がブルーのラッカー仕上げのダイヤルとなっている。美しく詩的な世界観と、見事な機械式のメカニズムのどちらをも味わえるタイムピースだ。

 

 

「《アルソー リフト》トゥールビヨン・ミニッツリピーター」

手巻き 43mm

 

(写真1枚目)

18KPGケース ¥26,250,000~(予価/受注生産/11月発売予定)

 

(写真2、3枚目)

18KWGケース ¥26,250,000~(予価/受注生産/11月発売予定)

 

ⒸClaude Joray

 

エルメスジャポン

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