素敵な相棒という存在
Thursday, September 26th, 2019
text shige oshiro
Pablo Picasso, Henri Matisse, Gustav Klimt, Salvador Dali, Jean Cocteau, Andy Warhol, Leonard Foujita, Ernest Hemingway……これらの誰もが知るアーティストに共通していることは、偉大なる作品を後世に残し、現代にも多大なる影響と刺激をもたらしていることだ。これはもはや私がいうまでもないことだが、もうひとつ、彼らには素敵な共通点がある。それは大の愛猫家であったこと。かくいう私も、大の猫好きだ。
思わずその描写をしたくなるしなやかな動き(仕草)をし、自由奔放に生きる猫たちの姿は、彼らを魅了し続け、癒やしを与えた。愛猫たちのひとつひとつの仕草や姿に、彼らは何を想像したのだろうか。その姿に自分を重ね合わせ、人間社会にはない、究極の自由を想像したのかもしれない。普段はぶっきらぼうで、時には狡猾な偉大なる芸術家であっても、一度相棒と向き合うや、彼らはこぞって眉を緩めていたのだ。
ヘミングウェイと愛猫のボイシー。キューバの邸宅フィンカ・ビギアにて。©Ernest Hemingway Photographs Collection. John F. Kennedy Presidential Library and Museum, Boston.
人間は猫のようには生きられないが、奔放に生きる彼らの傍らで、自由を想像し、ゆったりとした時間を過ごすことはできる。想像と癒やしをも与えてくれる相棒と過ごす人生も、また素敵だと私は思うのだ。ヘミングウェイの言葉にこうある。
“A cat has absolute emotional honesty: human beings, for one reason or another, may hide their feelings, but a cat does not.”
我々人間も、精一杯、“正直さ”をもって生きたいものである。
Letter from the President とは?
ザ・レイク・ジャパン代表取締役の大城が出合ってきたもののなかで、特に彼自身の心を大きく動かしたコト・モノを紹介する。