美術館クラスの名画を手に入れる

Saturday, March 23rd, 2019

text shige oshiro

 

 

Henri Matisse

アンリ・マティス(1869-1954)

「La blouse verte brodée(刺繍のある緑のブラウス)」

マティスはパブロ・ピカソ、マルセル・デュシャンと並んで20世紀を代表するアーティストのひとり。後世の芸術家への影響は大きく、アンディ・ウォーホルは「マティスになりたい」と語っていた。板に油彩16.1×22cm(1号)、制作年1936 年、’Henri-Matisse 36′ と右上にサイン、価格7億円(税込)/お問い合わせ:ザ・レイク・ジャパンinfo@therakejapan.com

 

 

 Pablo Picasso、Marc Chagall、Henri Matisse、Marcel Duchamp、Amedeo Clemente Modigliani、Willem de Kooning、Jackson Pollock、Andy Warhol、Roy Lichtenstein、Jean-Michel Basquiat……

 

 いずれも20世紀を代表する偉大な芸術家だ。昨今のオークションでは、デ・クーニングが約3億ドル、ピカソが1億7900万ドル、モディリアーニが1億7040万ドル、そして記憶にも新しいバスキアが1億1050万ドル、といずれも高額で落札された。評価の確立された一級品の名画は、いずれも流動性があり、投資的価値が非常に高い。時を重ねれば重ねるほど、名画本来の価値に歴史的・文化的価値が付加され、益々、投資的価値を高めていくであろう。

 

 が、唯一無二の名画を保有することは、単に投資的価値や自己を満足させることだけではない。その時代時代の画家たちのおかれた境遇や、もがき苦しみながらも創作し続けた強い想いを、観るものに創造的な刺激、さらには潤いをも与えてくれるのである。言うなれば、名画たちはまさに、過去の記憶と今日の我々が生きる現代社会、そしてこれからの未来を考えるための贅沢な「大人の教材」でもあるのだ。そしてなによりも、名画を手に入れることは、次の世代への歴史・文化の「継承者」になることであり、大変意義深いことなのである。ぜひとも、お気に入りの場所に美術館クラスの名画を飾り、意義深い自分だけの贅沢な時間を過ごしていただきたい。

 

 今号から始まる絵画連載(本誌P164)にもぜひ注目してほしい。本誌もまたひとつの「大人の教材」として、より一層楽しんでいただけることだろう。

 

 

 

Letter from the President とは?

ザ・レイク・ジャパン代表取締役の大城が出合ってきたもののなかで、特に彼自身の心を大きく動かしたコト・モノを紹介する。