マーク・チョーの美学を反映した
最高にエレガントな時計

エンデバー・スモールセコンド トータルエクリプス直径：38.0 mm 厚さ：9.9 mm。自社製手巻きキャリバー HMC 327。パワーリザーブ：約3日間。右：リファレンス 1327-1200、ステンレススチール モデル、Vantablack®ダイヤル、ブラックカーフ レザーストラップ、28本限定製造。左：リファレンス 1327-1201、ステンレススチール/レッドゴールド モデル、Vantablack®ダイヤル、ブラックカーフ レザーストラップ、28本限定製造。各¥3,300,000（日本入荷時期：未定）H.Moser & Cie.／NX ONE GINZA（NX ONE GINZA TEL.03-3573-7277）

　今や世界を代表するメンズウェアストアとなったアーモリーがH.モーザーとのコラボレーションを発表した。

　H.モーザーは1828年創立。スイス北部ノイハウゼン・アム・ラインファルを拠点とするマニュファクチュールだ。このコラボレーションはマーク・チョー氏がH.モーザー社のCEOエドゥアルド・メイラン氏とニューヨークで出会い、互いの哲学への共感から生まれた。

　エンデバー・スモールセコンド トータルエクリプス モデルは、その名の通り、皆既日食時に見える太陽コロナの光輪を表現したスチールベゼルとポリッシュ仕上げのインナーベゼル（ステンレススチール、またはレッドゴールド製）に、H.モーザーを代表する、99.965%の光を吸収し、地球上で最も漆黒な鉱物のひとつ、ベンタブラック®をダイヤルに採用している。

　文字盤の細部を強調するマーカードットなど、カーボンナノ構造で作られているベンタブラック®は基本的に他の素材と接合できないが、今回は独自技術を開発。アーモリーのアイデアを実現するべく、今までのモデルにはない作り込みが行われている。

　懐中時計の意匠を汲み、6時位置にスモールセコンドが配置された自社製手巻きキャリバーHMC327を搭載し、チョー氏が時計の黄金律とする直径38mmを実現。時針と分針はブレゲスタイルを踏襲した。

　この時計にはアーモリーデザインの2種類のカーフレザーを使用したコンビネーションストラップ、ポケットスクエアが付属する。

「H.モーザー社との経験は素晴らしいものでした。最も困難だったのはすべてを遠隔操作で行うことです。2年間、すべての連絡をZoomコールとEメールで行いました。また、H.モーザー社と一緒にこの時計のマーケティング資料を作成するのも楽しかったですね。洋服に比べ時計の単価が高いこと、色やサイズのバリエーションが少ないことから、今回はマーケティング予算を多めに確保でき、マニュファクチュール訪問、動画の制作やウェブサイトの特設サイト等にかけることができました。特に忘れがたいのは2年間の作業を終え、プロトタイプを受け取ったときです。時計を手にしたときの感動は何物にも代えがたいものでした。予想以上の出来栄えで大変満足しています」

　H.モーザーの最新のテクノロジーを用いて、アーモリーのクラシックエレガンスへの賛美を現代的に表現したこの時計は、2種類とも世界限定28本の特別モデル。H.モーザー直営店「NX ONE GINZA」で購入希望のエントリーを受け付けている。

クラシックでフォーマルなネイビースーツはアーモリーのモデル101。アスコット・チャンのシャツでわずかに色を効かせたコーディネイト。お気に入りはベンタブラック®のシャープな個性を生かしたステンレススチールモデル。「時計のダークでシンプルなフェイスとドットインデックスがシャツのブロードストライプと良いコントラストに。以前はブルーにブラウンを合わせることが多かったのですが、最近はブルーにブラックの組み合わせが気に入っています。普段から時計のストラップと靴の色を合わせるようにしていて、この時計には黒のヨーヘイ・フクダのチェルシーブーツを合わせて楽しんでいます」

Mark Cho ／ マーク・チョー香港とニューヨークに店舗を構えるメンズウェアストア、アーモリーの共同創立者。時計の世界的コレクターとしても知られ、『HODINKEE』『GMT』等海外メディアにも数多く登場。メンズウェアと時計、双方の視点による審美眼は高く評価されている。