THE SHUTTER SCENE

THE RAKEが考える10の装い

October 2021

メンズクラシックスタイルの世界においても人々のナチュラル志向はより顕著だ。
リラックス感に溢れ、かつエレガントな、THE RAKEが共感する10の装いを提案。
text yuko fujita
THE SHUTTER SCENE 01
ハイテク素材のリラックステーラード

Luka Gan / ルカ・ガン1996年、北京生まれ。北京大学でファイナンスを学ぶ傍ら、2018年よりブリオ ベイジンの顧客となり、同店のスタイルに魅せられ、2019年よりスタッフとなる。ブリオでは写真を含めたエディトリアルも手がけており、ワン氏が近々スタートさせる新プロジェクトでの活躍が楽しみだ。

 ジョージ・ワン氏の男らしいスタイルに比して、ガン氏はフワッとしたソフトな装いを好む。Motivのサンデージャケットの程よい膨らみとゆったり具合はリラックス感たっぷり。デラチアーナのカシミアニット、ベグ&コーのスクエアスカーフ、メルツ・ベー・シュヴァーネンのスウェットパンツという、レジャー感がありながらもロマンチックな装いだ。

 アジアきってのウェルドレッサーであるジョージ・ワン氏のショップ「Brio」は「Atelier Brio Pechino」(詳細はこちらの記事を参照)として6月にリニューアルオープンしたばかりだが、ワン氏の薫陶を受け、メキメキと頭角を現わしている同店の若きスタッフがルカ・ガン氏だ。

 着用しているアウタージャケットは、北京のドメスティックブランド“Motiv”とBrioのコラボレーションによるもので、日本製のナイロンで仕立てられ、着脱可能なダウンベストのライナーが付いた、その名も“サンデージャケット”。テーラードの雰囲気を備えながらもいかにリラックス感を出すかという今の流れを完璧に捉えたアイテムで、今後この手の服がほかのブランドから増えていくことが予想される。ガン氏は超コンフォートにスウェットパンツと合わせているが、それでも見事にエレガンスを保っているところが、ブリオイズムといえよう。

THE RAKE JAPAN EDITION issue 41

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