時計大特集:百花繚乱!いま超高級時計が元気!
JAEGE-RLECOULTRE
<ジャガー・ルクルト>
October 2021
レベルソ・ハイブリス・
メカニカ・キャリバー18511の複雑機構を融合した、同社で最も複雑なタイムピース。白眉は、クレイドルの内側に配された三つの月の情報(朔望月周期、交点月周期、近点月周期)。これにより世界規模で発生する次のスーパームーンや日食、月食などの天文現象の予測が可能。自社製キャリバー185(通称“クアドリプティック”)を収めるケース厚は15.15mm。高い着用感をも実現している。世界限定10本。手巻き、18KWGケース、51.2×31mm。¥196,240,000(時価:7月時点参考価格) Jaeger-LeCoultre(ジャガー・ルクルト Tel.0120-79-1833)
4つの顔を持つ腕元の小宇宙 複数の複雑機構を組み合わせる「ハイブリス・メカニカ」シリーズを通じて、これまでも機械式時計の限界に挑戦してきたジャガー・ルクルトだが、ついに今年、同社史上最も複雑な時計を発表。ブランドを代表する「レベルソ」の最新モデルで、開発に6年以上もの歳月をかけたという渾身の1本だ。
それぞれダブルフェイスとなるケースとクレイドル(台座)で4つのフェイスを持ち、フライングトゥールビヨンや永久カレンダー、ミニッツリピーター、ムーンフェイズなどを搭載。機構のそれぞれが複雑だが、これらをひとつのムーブメントで駆動させていることに驚愕する。構造の詳細についてここで説明することはできないが(何ページも必要だろう)、11の複雑機構を収めてもなお、レベルソの優美なアール・デコデザインを保っていることに、惜しみない称賛を送りたい。
本記事は2021年7月26日発売号にて掲載されたものです。
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THE RAKE JAPAN EDITION issue 41