Dressing for a New Era 02
THE RAKEが注目するファッショニスタたち vol.2
April 2021
Bryceland’s Co.
オーナー&クリエイティブ・ディレクター
3. 山田 龍太郎
Bryceland’s Co.
ストアマネージャー
作り出すオリジナリティ
Ethan Newton(右)1980年、シドニー生まれ。2014年、ラルフローレンのアジア パシフィック地区のメンズラグジュアリー シニアディレクターに就任。2016年、テーラードとヴィンテージをミックスさせたショップ「Bryceland’s Co.」を、共同設立者のケンジ・チュン氏とともにオープン。香港のセントラルにもショップを構えている。
右: ジャケット(私物のビスポーク)Dalcuore for Bryceland’s、トラウザーズ(私物のビスポーク)Ambrosi、カシミアニット¥47,800、ホーズ¥3,500 both by Bryceland’s、スリッパ(私物のカスタムオーダー)Bowhill&Elliott /all by Bryceland’s Co.(ブライスランズ Tel.03-6721-0133)
Ryutaro Yamada(左)1990年生まれ。アメカジに傾倒してファッションの世界に興味をもち、ブライスランズにはイーサン・ニュートン氏に憧れて客として通っていたが、タイミングが重なり2018年に入店。テーラードのスタイルに開眼し、フレッド・アステアを意識する一方で、マリアーノ・ルビナッチ氏にも憧れを抱いており、今のマインドはテーラードにある。
左: 3ピーススーツ(メイド・トゥ・メジャー)¥450,000 ~ Dalcuore for Bryceland’s、シャツ¥23,800 Ascot Chang for bryceland’s、ソックス¥2,200 Bryceland’s、スリッパ¥47,900 Bowhill&Elliott all by Bryceland’s Co.(ブライスランズ Tel.03-6721-0133)
ヴィンテージのバンダナ(私物)
マスキュリニティとエレガンスの融合をテーマにした原宿のブライスランズは、オーナー兼クリエイティブ・ディレクターであるイーサン・ニュートン氏の世界がこれでもかとばかりに繰り広げられ、世界中の本物志向の男たちを魅了してやまない。ナポリのダルクオーレの仕立てによるハウスカットのスーツスタイルにはじまり、ヴィンテージをミックスしたカジュアルスタイルにおいても、誰が見てもわかるブライスランズの世界を完全に確立している。
そんなわけでイーサン・ニュートン氏のスタイルばかりに目がいきがちだが、もうひとり大いに参考にしたいのが、ニュートン氏に憧れて2018年に同店に仲間入りしたストアマネージャーの山田龍太郎氏のスタイルだ。大きなニュートン氏とは対照的なスラッとスリムなハンサムガイだが、イズムを吸収した彼のクールなスタイルもまた見物である。
「ブライスランズのスタイルは不変だから大きくは変わらないけれど、ひとつ言えることは、2021年はみんな家で過ごす時間が多くなるだろうから、ドレスとカジュアルの垣根がなくなっていって、さらに年間を通して着られるアイテムへと流れはシフトしていくんじゃないかな。ブライスランズはもともとドレスもカジュアルもミックスさせているから、あまり変わることはないけどね(笑)」とニュートン氏。
ふたりの注目&愛用アイテム
山田氏/ヴィンテージのA-2(私物)、ウエスターナーシャツ¥29,800、中に着たカシミアニット¥47,800、ジーンズ¥39,900 all by Bryceland’s シューズ¥77,500 Corno Blu for Bryceland’s ソックスとイル ミーチョのベルトは私物。
ニュートン氏/カバーオール¥55,000、レーヨンシャツ¥24,500、アーミーチノ¥35,000 all by Bryceland’s スリッパ¥47,900 Bowhill&Elliott ヴィンテージの帽子とバンダナは私物。
今春夏はオフホワイト系に注目。上から時計回りに、ビーバーのハット¥75,000 Wellema Hat、ワークシャツ¥25,800 Ascot Chang for Bryceland’s、半袖コットンニットポロ¥24,800、カシミアケーブルニット¥47,800、レーヨンのダイバー柄スカーフ¥15,800 all by Bryceland’s サングラス¥47,700 Bryceland’s by Solakzade
スリッポン人気の中、あえてブーツを履きたいと話すふたり。左と中央はヴィンテージ(参考商品)、右は¥230,000(MTO)Saint Crispin’s / all by Bryceland’s Co.(ブライスランズ Tel.03-6721-0133)
これがブライスランズが考える
“エレガンス&マスキュリニティ”
本記事は2021年1月25日発売号にて掲載されたものです。
価格等が変更になっている場合がございます。あらかじめご了承ください。
THE RAKE JAPAN EDITION issue 38