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ヴェニーニに新しいカラーパレットの
新コレクションが登場

VENINI “New Collection”

Saturday, December 29th, 2018

text miki tanaka

 

 

 1921年、ヴェネツィアングラスの本場である、イタリア ムラーノ島で創立した「ヴェニーニ」。イタリアの卓越した匠の技の証ともいえる芸術的なガラス工芸品は世界中から愛されている。

 

 同社のマスターピースは何代にもわたり継承されてきた伝統的な技術と、現代的なデザインを結び付けてさらに新しい技術を生み出すことの積み重ねで生まれてきた。

 

 卓越した技術と長年のアトリエでの経験を持つヴェニーニのガラス職人たちが生み出す作品は、100色以上と言われる豊富なカラーバリエーションを持ち、原料の作業過程は熟練のガラス職人によって時間をかけ何度もテストされる。こんな伝統的な職人技と常に進化するデザインとのマッチングによって、常に新しいトレンドを生み出しているのがヴェニーニの大きな魅力だ。

 

 さて、そんなヴェニーニは、新たに加わったモダンなカラーパレットを用いて、クレッスィードレ、モノフィオーリ・バロトン、ファッツォレッティ、オパリーノ、イドリアの5つのアイコンコレクションを再解釈した新コレクションを発表した。

 

 1957年にフルヴィオ・ビアンコーニがデザインしたクレッスィードレは2色のコンビネーションを作り上げるために“インカルモ”という複雑な技法が使われた作品。新コレクションでは、鮮烈なレッドまたは優美なニュアンスのローズと、グレイッシュパープルのグレープとペアリングされている。

 

 

 モノフィオーリ・バロトンは、1970年に生まれた最もクラシックなコレクションのひとつで、ガラスを吹いている間に編状の金属型にはめ込む“バロトン”技法で作られる。この50年近く変わらないデザインを活かしつつ、スタイリッシュでフレッシュな雰囲気のグレープカラーを加えた。

 

 

 ファッツォレッティは1948年、フルヴィオ・ビアンコーニによって、柔らかい布上にしたガラスを瞬時に結晶化するという画期的なデザインプロジェクトによって生まれた作品。“オパリーノ”技法によって、彫刻のようなドレープをガラスで表現している。新コレクションでは洗練されたグレープとレッド、グレープとホワイトのカラーバリエーションが追加された。

 

 

 さらに1932年に発表された、ヴェニーニ社の歴史のシンボル的コレクション、オパリーノや、“オパリーノ”技法を用いた最も新しいデザインのイドリアにも新しいカラーが加わった。

 

 

 一世紀近い歴史を持つ老舗ブランドでありながら、そのデザインは常にモダン。究極の職人技とイタリアの美意識が集結したヴェニーニのガラス工芸を、新コレクションで堪能したい。

 

 

ヴェニーニ GINZA SIX 

TEL:03-3569-0027

http://venini.com/it/