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希少な“エスコリアル”を狙え!

JOSHUA ELLIS “Escorial Scarf”

Friday, January 3rd, 2020

photography jun udagawa  styling akihiro shikata

 

ザ ソブリンハウスで展開されている、ジョシュア エリスの「エスコリアル」マフラー。同ウールはカシミア並みの柔らかさを備えつつ、伸縮性に優れ、耐久性に富んでいるのが魅力だ。エスコリアルと比べてカシミアがアドバンテージをもつのは発色の美しさだが、エスコリアルで表現されたこの男性的な色合い、マットな質感は、むしろ今の時代にしっくりきていていい。サイズは50×180cm。各¥28,000 Joshua EllisThe Sovereign House(ザ ソブリンハウス Tel.03-6212-2150)

 

 

 1767年に創業した英国バトレーのジョシュア エリスは、カシミアを中心とする紡毛生産、特に密な縮絨生地や丁寧な起毛技術には大変定評があり、多くのメゾンブランドにジャケット地やコート地を供給している。

 

 2015年からはマフラーも展開しており、特にメンズは深みがあって大変素晴らしいセンスの色柄を数多くラインナップ。今や最高品質のカシミアマフラーといえばここ、といった感じだが、THE RAKEとしてはもうひとつ、現在はジョシュア エリスが使用権を持つ最高級ウール「エスコリアル」のマフラーを、知る人ぞ知る名品としてあげておきたい。

 

 オーストラリアとニュージーランドのごく一部だけで飼育されているエスコリアル種の原毛はカシミア並みに細くて柔らかく、クリンプ(繊維の縮れ)が規則的で、この縮れが螺旋階段のようになっていることから、伸縮性に富んだ糸が生産可能だ。

 

 また、スケール(繊維状のウロコ)の配列がほかのウールと比較して規則的で、クリンプも非常に規則的なため、大変均質な糸が生産でき、それゆえに繊維どうしが絡みやすく、柔らかく、伸縮性・耐久性に富んだ糸が生産できるのだ。

 

 そしてなにより、この男性的な色柄のセンスがいい。ぜひお見知りおきを。