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ヒュー・ジャックマンが
愛するブリオーニのスーツ

Hue Jackman made his suits at Brioni

Friday, February 1st, 2019

 

 オーストラリア出身の俳優、ヒュー・ジャックマンが、現代最高のスターのひとりであることは疑う余地がない。映画『X−MEN』(2000年)のウルヴァリン役で大当たりをとると、その後もヒット作を連発、ミュージカル映画『グレイテスト・ショーマン』(2017年)では、素晴らしい歌声を披露し、世間をあっと言わせた。

 

 そんな彼はファッショニスタとしても知られている。188cmの高身長とハンサム・フェイスを持ってすれば、どんな服でも似合ってしまう・・と思われがちだが、実は彼のようなマッチョ体型の人は、スーツの着こなしが難しい。既製品だと肩や胸の筋肉に布が“乗りすぎて”しまい、バランスが崩れてしまうのだ。

 

 ところが、この写真で見るヒュー・ジャックマンのスーツは完璧である。この一枚は、2月1日に公開される新作『フロントランナー』のために来日した際に撮影されたものだ。ジャケットが大柄な上半身をぴたりと包み込み、裾に向けて美しいシェイプを描いている。既製品ではこうはいかない。タネ明かしをすると、このスーツはビスポークなのである。手掛けたのはイタリアの最高級ブランド、ブリオーニだ。

 

 

 1945年にローマに設立されたブリオーニは、70年以上にわたってビスポーク・サービスを提供してきた。顧客に合わせて服をパーソナライズするこのサービスは、同社が誇るテーラーリング技術の頂点だ。かつては映画007シリーズで、ジェームス・ボンドに衣装を提供していたことでも知られている。

 

 ブリオーニは、徹底したハンドメイドへのこだわりでも有名だ。例えばすべてのボタンホールはひとつひとつ手縫いにて作られる。ミシンで縫えば、数秒で終わってしまうこの工程に、彼らは何十倍もの時間をかける。その理由は「美しいロールを描き、ボタンを留めやすいから」だという。

 

 今回ヒュー・ジャックマンが着用しているスーツは、ウール×シルク製で、美しい光沢を放っている。滑らかなドレープは、素材のソフトネスとスムースネスを物語る。インナーに合わせたクルーネック・ニットは、やはりブリオーニで、素材はカシミア×シルクである。その色をシルク・ポケットチーフで拾っている。シルク素材を既存のアイテムに取り入れるのは、ラグジュアリー界のトレンドだ。シルクならではの上品なツヤ感は、他では得られないものだ。

 

 ヒュー・ジャックマンのファッショニスタとしての名声は、イタリアの超一流処、ブリオーニが支えていたというわけである。

 

 

 現在ブリオーニが提供しているビスポーク・サービスでは、採寸から約2ヶ月での納品となる。また希望する顧客には、同様の生地で仮縫いがつけられる(要別途料金)。仮縫いは採寸から約2週間で用意され、フィッティング、補正を施した後、約2ヶ月で納品となる。

 

<2018年秋冬ファブリックでの参考価格>

スーツ¥777,000~、ジャケット¥606,000~、コート¥562,000~、タキシード¥870,000~、トラウザーズ¥196,000~、シャツ¥72,000~、

 


 

Information

2019年春夏新作ファブリックによるビスポーク・トランクショーが開催!

イタリアでブリオーニの技術を習得し、本国より認定されているテーラーがオーダーをとる。生地は豊富な種類から選ぶことができ、エクスクルーシブな一着は、イタリアにて手作業で仕立てられる。完全予約制。予約はブリオーニ銀座まで。

 

日程:2019年2月28日(木)から3月4日(月)

時間:11:00〜20:00

場所:ブリオーニ銀座(東京都中央区銀座6-5-1)

TEL: 03-3289-6111

E-MAIL: ginza@brioni.com

www.brioni.com/jp