β-Nicotinamide Mononucleotide
今、富裕層の間で話題沸騰
最新若返り治療、NMN点滴療法とは?
December 2020
text miki tanaka
いつまでも若く健康でいたいというのはいつの時代も万人の願いだ。とはいえ、残念ながら年齢に応じて肌や体力が衰えるのも自然の流れだ。では老化の原因とは何だろう? そこには「サーチュイン遺伝子(長寿遺伝子)」と言われる、人間の老化や寿命に深く関わっている遺伝子が関与している。
つまりこの遺伝子を活性化すれば、肌細胞・体力・疲労などの身体機能を改善し、若返りをもたらすことができる。そのために生まれたのがNMN点滴だ。
NMNの正式名称は「ニコチンアミドモノヌクレオチド」。NMNはビタミンに似た物質で、体の中で自然に作られる。しかし加齢に伴い体内での生産量が減ってしまうのだ。NMNが体内から少なくなると加齢がはじまり、身体機能や認知機能の老化が進むと考えられている。
ちなみに、NMNを多く含む食品として、枝豆、ブロッコリー、キュウリなどがあるが、ブロッコリーの場合1日100mgのNMNを摂取しようとすると約40kg(約2000房)の量が必要になる。それが点滴ならより効率よく、NMNを体に取り入れることができるのだ。
このNMNを摂取することで、身体の見た目や機能が、まるで時計の針を戻すように劇的な変化を起こすことを突き止めた研究が次々と発表され、「若返りの薬」として世界中で注目を集めている。また老化だけでなく、神経疾患、糖尿病、アルツハイマー病、脳内出血、肥満とその合併症、虚血再灌流障害などの疾病にも治療効果が期待できると言われている。
ハーバード大学医学部 デビッド・シンクレア教授はNMNについて、以下のように述べている。
「人間でいえば60歳にあたる生後22カ月のマウスに、NMNを投与しました。すると1週間後に、生後6カ月のマウスに相当する筋肉になっていたのです。これは人間でいえば20歳にあたります。つまりたった1週間という短期間で、実に40歳の若返りを果たしたのです。
NMNにはまだ否定的な面は発見されていません。それどころか、眼の疾患や難聴、肝臓や心臓を守る作用があるとわかっています。また、肝臓がんにかかったマウスたちに投与したところ、腫瘍が消えたこともありました。まるで万能薬のようですが、世界中の研究室が確認している事実なのです。若返り成分NMNは、体内に吸収されたのち全身の隅々に届けられることでNAD+という物質に変換されます。NAD+は全ての生き物の体内に存在し、若さと健康維持に影響を与えていますが、10代後半をピークに減少していきます。さらに40代になるとピーク時の半分まで減少してしまうことで、若々しさが失われてしまいます。そのため、体内のNAD+濃度を上げる方法として、NAD+の原材料であるNMNを補うことが効果的です」
治療方法はNMNが配合された製剤を左右どちらかの腕に点滴するだけ。所要時間はおおよそ15〜60分だ。1回の治療でも何らかの効果は認められるが、健康を持続させたり、老化予防や疲労回復等が目的の場合、1~4週間に1度の治療を続けることで効果が維持できるという。
NMN点滴の禁忌、副作用に関しては血管痛があるが、現在観察研究により継続して検証中だ。諸外国における安全性等に係る情報の明示をしている国はないが、ワシントン大学医学部を始めとして、臨床試験(二重盲検無作為化試験)が開始されており、日本では慶応大学医学部のグループが臨床試験を行い、ヒトに安全に投与可能であると結論付けている。現時点では重大な副作用の報告はない。
本治療に使用できる同一の性能を有する他の国内承認医薬品はない。また本治療に用いる未承認医薬品等は、医薬品医療機器等法上の承認を得ていないものだが、日本では、未承認医薬品を医師の責任において使用することができ、 院内調剤(一部外部委託)として、適法に調剤している。
オスカーワイルドの名作「ドリアン・グレイの肖像」しかり、ロバート・ゼメキス監督作品「永遠に美しく」しかり、恒久の若さと美を執拗に求めて道を外す人たちの不幸な末路を描いた話は多かった。が、これからは長寿遺伝子を活性化させるだけで無理なくアンチエイジングできる時代がやってきそうだ。
NMN点滴 1回:50,000円(税抜き)
※予約時にThe Rake Japanを見たと伝えると、優待価格 初回1回40,000円(税抜)
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