YASUTOKAMOSHITA in COUNTRY GENTLEMAN STYLE

鴨志田氏の根底にある“カントリージェントルマン”にはバブアーが欠かせない

March 2022

週末はバブアーを着てハンターを履いてブランケットを持ってピクニックへ。

ロンドンっ子のリアルな生活に溶け込んだその魅力に気づいてから、バブアーは欠かせない存在だ。

 

 

 

photography tatsuya ozawa

text yuko fujita

 

 

 

 

テイスティーな素材の

黒がとても重宝する

エンジニアド ガーメンツとのダブルネームのバブアーは、所有している中では最もお気に入りとのこと。「黒のバブアーは2着持っていますけど、色モノよりも都会的に着られるので、とても重宝しています。ただ、まったく無機質な黒だと自分の好みには合いません。今日着ているチッチオで仕立てた墨黒のモヘアスーツもそうですけど、黒いシェットランドセーターとか、ワックスコットンとか、そういう黒に魅力を感じますね。タートルネックニットはジョン スメドレー、シューズはクロケット ジョーンズ。カシミアストール ¥64,900 Begg & Co / United Arrows Roppongi Hills

 

 

 

色数を絞ると映える

ボルドー色のバブアー

2007年にリヴェラーノ&リヴェラーノで仕立てたプリンス・オブ・ウェールズチェックのスーツに、ソブリンのピンクのタブカラーシャツ、アンダーソン&シェパードのウールタイというスタイリングに、古着で購入したバブアーのボルドー色の「ビューフォート」。「ブリティッシュを意識しているわけではないですけど、そんな感じのテイストです。ワックスコットンの独特のボルドー色がアクセントになるよう組み立てています。黒とも相性がいい色なので、モノトーンのスタイルに羽織ると映えてきます。逆に色を多用すると、この色のよさが消されてしまうので、色数を絞って同系色で合わせました」。靴はオールデン。すべて property of Yasuto Kamoshita

 

 

 

柔軟性や対応力も

魅力ある男の姿の演出

バブアーの「スペイ」ジャケットに、リヴェラーノ&リヴェラーノのヘリンボーンツイードのスーツとグエルチレーナ1944のニット。「モノトーンに黄色を合わせるのが好きで、たまにやるんです。重たい印象のものを重たいまま着たくなくて、バブアーからジャケットの裾が見えるのも、無造作な感じでいいかなと(笑)」。一方、鴨志田氏が着用しているのは、ひと目惚れしたというジョンストン オブ エルガンのウール地を使って、アットリーニで仕立てたジャケット。「この生地とアットリーニのエレガントな仕立てとの相性はよくないと思い、エルボーパッチを付けたり、細部までリクエストして作ってもらいました。それでも格調が高かったので、家で洗いにかけたらいい感じになって(笑)。同じジョンストンズのカシミアマフラーも自然な感じでね」

 

 

 

THE RAEK JAPAN issue43