VITALE BARBERIS CANONICO × TAGLIATORE × ISETAN MEN’S

VBCのスーパー150’s“リヴェンジ”で仕立てられた
挑戦的価格のタリアトーレ

Thursday, October 8th, 2020

イセタンメンズが企画した、ヴィターレ・バルベリス・カノニコとタリアトーレがコラボレーションしたスーツが面白い。

ミニマルな中にこだわりがたくさん詰まっていて、さらに価格も挑戦的だ。一体どんな一着なのか?

 

photography jun udagawa styling akihiro shikata

 

 

新しい印象のタリアトーレが誕生

VBCのスーパー150’sファブリック「リヴェンジ」を使用した、ヘリンボーンのシャドウストライプ2Bスーツ。原毛の品質の高さから生まれる品のよい光沢がとても艶やかである一方、経糸・緯糸ともに双糸使いなので、程よい張り感と耐久性を備えている。デザインに関しては、本プロジェクトのために生まれた従来のタリアトーレとは異なるミニマルな雰囲気の仕立てが新鮮だ。柔らかな肩回りや胸回りはそのままに、ナロー気味のラペルがスーツの印象を引き締める。そして、この挑戦的価格。スーツ¥100,000 Tagliatore シャツ¥33,000 Vanacore タイ¥28,000 Seven Fold / all by Isetan Shinjuku(伊勢丹新宿店 TEL.03-3352-1111(大代表))

 

 

ふたりのディレクターが語る、コラボレーションの理由とは?

(左)Francesco Barberis Canonico/フランチェスコ・バルベリス・カノニコ

イタリア北部ビエラのプラトリヴェーロにある生地メーカー、ヴィターレ・バルベリス・カノニコの13代目で、クリエイティブ・ディレクターを務める。おそらくイタリアの生地メーカーの中でも1,2を争うウェルドレッサーであり、イタリアではもちろん、英サヴィル・ロウでもビスポークを嗜んでいることは、業界中で有名だ。VBCが世界中をハッとさせる生地を毎シーズン発信し続けられるのは、氏の存在があるからこそ。©Martin Smolka

 

(右)Pino Lerario/ピーノ・レラリオ

イタリア南部プーリア州にて1960年代に創業したレラリオ社の2代目社長で、1998年に自身のブランド「タリアトーレ」をスタート。氏は裁断士(タリアトーレ)であるだけでなく、デザインから縫製まであらゆる工程を自身でディレクションし、氏の目が行き届くなか、自社の敷地内にあるファクトリーで生産している。時代の空気を読むのが上手く、彼自身の装いも、多くのメディアでフォーカスされている。

 

 

「リヴェンジ」という挑戦的な名前の生地で、挑戦的な服を作り、それを挑戦的な価格で打ち出した今回のプロジェクトは、ヴィターレ・バルベリス・カノニコ(VBC)とタリアトーレ、イセタンメンズの3社のコラボレーションによるものだ。これまでにもVBCは、カモシタ、ポール・スチュアート、リヴェラーノ&リヴェラーノやA.カラチェニなど、錚々たる相手と組んでさまざまな生地をユニークなかたちで仕掛けてきたが、今回のタリアトーレとも大変面白い化学反応を見せている。

 

 VBCが毎シーズン発表している5000種もの生地から選ばれた生地、スーパー150’sの「リヴェンジ」は、ネイビーやグレイの無地、ペンシルストライプなど、ベーシックな色柄に絞って計6点。常に新しい色柄のジャケットを提案しているタリアトーレの選択としては意外だが、ディレクターのピーノ・レラリオ氏は「我々が信頼するVBCのスーパー150’sのファブリックがどんなものなのか、それをお見せしたかった」と語る。

 

 一方で、VBCのクリエイティブ・ディレクター、フランチェスコ・バルベリス・カノニコ氏は「タリアトーレの強みは時代を読む感覚とスタイルにあります。私は常にタリアトーレのスタイル、特にカットとシェイプを高く評価してきました。なぜなら、そのスタイルはタイムレスだからです」と話す。

 

「リヴェンジ」は、スーパー150’s相当の厳選されたオーストラリアン・スーパーファインメリノウールを使用し、英国と同じ経緯双糸使いにこだわって織られている。それゆえ、耐久性とハリ感、仕立て映えのよさは文句なし。その生地を使って、イセタンメンズのリクエストを踏まえながらそれにふさわしい、新しいモデルをピーノ・レラリオ氏は作り上げた。

 

 肩回りや胸回りなどの軽やかな仕立ては従来のタリアトーレ同様。ラペルをナロー気味にしてミニマルな雰囲気に仕上げているだけあって、非常に都会的な印象だ。こちらは、イセタンメンズにて入手可能だ。

 

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