ヴァシュロン・コンスタンタンとロールス・ロイスがコラボ

text kentaro matsuo

 

 

 

 

　先日ご紹介したロールス・ロイスのビスポーク・プロジェクト「ラ・ローズ・ノワール・ドロップテイル」に続き、またひとつ時計とクルマの頂上コラボレーションが実現した。ロールス・ロイスとヴァシュロン・コンスタンタンがそれぞれの持てる技術のすべてを注ぎ込んだ「ロールス・ロイス・アメシスト・ドロップテイル」と搭載されるタイムピース「レ・キャビノティエ・アーミラリ・トゥールビヨン」である。

 

 

 

 

　高級車と高級時計の両方を所有するカスタマーからの要望に応えたもので、ヴァシュロンと英国のロールス・ロイス・モーター・カーズとの緊密な協力により製作された。

 

 

 

 

　レ・キャビノティエ・アーミラリ・トゥールビヨンは、トゥールビヨンとダブルレトログラード表示を備え、木製フェイシアの取り外し可能なホルダーに組み込まれている。その形状、素材、色彩はクルマとコーディネイトされ、インテリアと美しく調和している。外側にはアルミニウムケースが採用され、ケースバックには車両のバッジが刻まれている。ダイヤモンドカットのガラスが、時計の内部の美しいムーブメントを際立たせている。

 

 

 

 

　搭載された自社製手巻きムーブメント、キャリバー1990には、瞬時に時針と分針がジャンプするレトログラード機能を持ち、これはクルマの速度計を彷彿とさせる。また、トゥールビヨンは、ダッシュボード上で垂直な姿勢を保ち、精度を向上させるために付加された。モデル名の一部ともなっているアーミラリ（2軸トゥールビヨン）が立体的で、神秘的な回転を生み出している。

 

　今回、ロールス・ロイスとヴァシュロン・コンスタンタンという2つの頂上ブランドは、素晴らしいラグジュアリー・プロダクトを生み出した。このプロジェクトによって、高級車と高級時計のコラボにおける、新たな地平が切り拓かれたといえるのだ。