スタイルブックを参考にオーダーできるイタリア生地

photography jun udagawa

styling akihiro shikata

　イタリア服地産業の聖地ビエッラにて1975年に創業した生地マーチャント 「スタイルビエッラ」は、これまで高級既製服向けの生地コレクションを供給してきたが、このたびブランドの方向性を大きく転換し、高級テーラー向けの生地コレクションに力を入れ始めた。その本気度がとにかく凄まじいのである。そう感じさせるのは、定番のバンチブックのほかに用意される、毎シーズン刷新していく4冊のルックブックの存在だ。

　その中にはイタリアらしいとてもきれいな色柄の生地が多数収められていて、右ページにはカット生地が貼られ、左ページにはその生地で仕立てた服を着たモデルの写真が掲載されている。これによって仕上がりイメージが簡単に摑め、魅力的なチェック生地などにもうんとトライしやすくなるわけだ。英国やイタリアの数々の生地マーチャントやミルを日本で取り扱っているマルキシの3代目社長、岸秀明氏も、既に唯一無二の存在感を確立しているスタイルビエッラに、大注目しているという。詳しくはIssue51のP58～を読んでほしい。