Stefano Gaudioso Tramonte Interview
THE CORNELIANI MAN
“コルネリアーニ・マン”とは?
June 2018
私が入社した時最も驚いたのは、すべての社員がとても情熱的だったことです。皆、コルネリアーニというブランドを愛していました。彼らの中には、20年30年、中には40年以上もここで働いている人たちもいて、ブランドのことが大好きなのです。われわれがここのやり方を変えた時にも、彼らは驚くほど協力的でした。
私たちがコルネリアーニで、まず最初に手掛けたことは、“ブランドブック”を作ることでした。それはコルネリアーニにとって何が必要で何がいらないのかを洗い出すことでした。われわれの存在理由は何か? われわれの目標は? 誰がわれわれを欲しているのか? そんな疑問を追求することでした。会社全体で共通の目的を持って、われわれがどこへ向かっているのかをはっきりさせたのです。
目指したのは、印象的なブランドになることでした。お客様が何かを購入されたときに、何か特別なものを残せるようなブランドです。例えば、それぞれのプロダクトについて、ひとつひとつのストーリーをお教えしたりすることです。商品の背景にあるものをお伝えすることによって、よりその商品を愛して頂けると信じています。
コルネリアーニ2018AWコレクションより。スーツ¥360,000(9月発売予定) Corneliani
“メイド・イン・イタリー”ということにもこだわっています。どうやって伝統の技術を守っていくかが課題です。アクセサリーやネクタイに使われている、コモ湖におけるシルクプリントなどで受け継いでいる技術は、守っていかなければならないものです。イタリアの地方には、それぞれの技術があり、地域の伝統がいまだに生き残っています。