Rolls-Royce Motor Cars Osaka
淀屋橋に誕生した“創造の劇場”──ロールス・ロイス・モーター・カーズ大阪
October 2025
関西の経済と文化の中心地、大阪・淀屋橋に、ロールス・ロイス・モーター・カーズ大阪が移転オープンした。最新のビジュアル・アイデンティティを採用したこの場所は、単なる販売店ではない。“ロールス・ロイスの哲学を体験する空間”として設計された、象徴的な新拠点。その重厚な世界をお届けする。
text the rake
大阪の大動脈・御堂筋に面した、ひときわ静謐な存在感を放つ場所がある。2025年10月3日、「ロールス・ロイス・モーター・カーズ大阪」が、淀屋橋のオフィス街の一角に移転オープンした。

御堂筋に面したオフィス街に位置する「ロールス・ロイス・モーター・カーズ大阪」。
エントランスには、ロールス・ロイスの象徴であるパンテオン・グリルを模したドアと、光を受けて柔らかく輝くスピリット・オブ・エクスタシーが配され、ブランドの威厳と静けさを体現する。内部に足を踏み入れると、世界限定10台の「ファントム・シンティラ」が鎮座しており、息を呑むほどのオーラを放っていた。照明の演出が巧みで、金属の面に浮かぶ微細な光の粒が、クルマそのものをひとつの彫刻作品のように見せている。1階には4台の車両が展示され、キネティック照明がその造形と素材をドラマティックに照らし出す。展示というよりまるで“インスタレーション”である。

世界限定10台のプライベート・コレクション「ファントム・シンティラ」。
さらに2階に上がると、雰囲気は一変する。照度を抑えた設えの中、しっとりとしたトーンのインテリアが広がる。ここにビスポーク専用の空間「アトリエ」がある。上質なレザーやウッド、カラーパレットが壁一面に並び、顧客はここで自らの一台を表現する――まさに“創造の劇場”である。

2階の空間の核といえるビスポークのためのスペース「アトリエ」。
また、隠れ家バーのような「スピークイージー・バー」が設けられており、グラスを片手に語り合い、ゆったりと過ごすための空間が広がる。ライフスタイルを共有し、価値観を深めるためのコミュニティサロンとしての機能を備えているのだ。

ラウンジスペースの奥に見えるのが「スピークイージー・バー」。
この日は、ロールス・ロイス・モーター・カーズ 最高経営責任者 クリス・ブラウンリッジ氏とアジア太平洋リージョナル・ディレクターのアイリーン・ニッケイン氏も来日し、コーンズ・モータース代表の林誠吾氏とともにオープニングを祝った。林氏は、「ここはクルマを販売する場所ではなく、自己を表現するための新しいツールを提供する場所」と語った。

左から、アジア太平洋リージョナル・ディレクターのアイリーン・ニッケイン氏、ロールス・ロイス・モーター・カーズ 最高経営責任者 クリス・ブラウンリッジ氏、コーンズ・モータース代表の林誠吾氏。
静けさの中に宿る力。眩い装飾ではなく、素材と光の呼吸。ロールス・ロイスが掲げる「ラグジュアリーとは、時間と対話の芸術である」という哲学が、ここ淀屋橋の新拠点に貫かれている。
ロールス・ロイス・モーター・カーズ大阪
大阪府大阪市中央区道修町4-1-1
営業時間:10:00-18:00
定休日:水曜日
TEL.06-6476-8164
https://www.rolls-roycemotorcars.com/osaka/ja_JP/showroom.html









